釣りの移動手段として第一に挙げられるのは「車」です。しかし、車の所有率が減少傾向にある現在では、釣りの移動手段として「電車」を選択する方も珍しくはありません。
釣りは荷物が多くなるため、電車での釣行を諦め、レンタカーを借りる方も多くいらっしゃいます。しかし、車をレンタルしてしまえばレンタル料の他、燃料も満タンにして返す必要がでてくるため、釣り餌などの釣行費用とは別にお金がかかってしまいます。
しかし、電車での釣行の最大のデメリットとしては、どうしても荷物が多くなってしまうこと。このデメリットだけは持ち運ぶ道具を軽量化することで解決することができます。
かさばる荷物は数多くあるものの、のんびりと座ることを想定した『椅子』もまたしかり。クーラーボックスを椅子代わりに代用する方もいますが、釣れた際にはクーラーボックスから腰を上げてクーラーボックスの蓋(フタ)を開けなければいけません。
また、本来のクーラーボックスの用途は保冷するため。椅子代わりにする物ではありません。通常のクーラーボックスの注意書きにも乗らないでくださいと記載されています。乗ってしまうと破損の恐れがあり、怪我を負ってしまうこともあります。
今回、紹介するのは、電車での釣行や徒歩での釣行に便利な『折り畳み椅子』について。折り畳み椅子があれば、釣れた際にわざわざクーラーボックスから重たい腰を上げる必要はありません。そこで、おすすめの折り畳み椅子を集めた上で特徴と便利さを紹介していきましょう。
もくじ
折り畳み椅子をおすすめする理由
釣りでのクーラーボックスは椅子としての活用を見込むことができます。しかし、クーラーボックスを椅子代わりにできると知っていても、折り畳み椅子を持参する方々も多くいらっしゃいます。そこで、クーラーボックスでは成し得ない折り畳み椅子ならではの良いところをピックアップした上でお伝えします。
コンパクト!持ち運びが可能!
折り畳み椅子の最大の利点とも取れるのが椅子自体を折り畳むことができること。折り畳むことで持ち運びやすい大きさとなり、他の荷物と重ねる、また、リュックサックなどの収納袋の中に収納することも可能となります。持ち運びやすさの追求、それこそが折り畳み椅子の最大のメリットと捉えることができます。
楽々!背もたれがある椅子も!
折り畳み椅子の中には背もたれがある物も存在します。もちろん、逆に背もたれが無いタイプも開発されているので選択する際には注意が必要です。背もたれがあると疲れた時に体重をかけてのっしり体制で釣りを楽しむ事ができます。腰の負担も減ることでしょう。
乗っても安心!ただし、耐荷重数値守る!
耐荷重は「腰掛けても大丈夫な体重の重さ」のこと。クーラーボックスには耐荷重が明記されていない物がほとんどで多くの釣り人は耐荷重制限を守らずにクーラーボックスの上へと腰掛けています。当然、椅子である折り畳み椅子には耐荷重が設けられており、自分の体重に沿った椅子を選択することができます。安心感が違いますよ。
【注意】安価な折り畳み椅子のダメなところ
店外で投げ売りされている折り畳み椅子を見たことがあると思います。お値打ち価格ということで注目を集めやすい製品ですが落とし穴があります。それらの製品の多くには耐荷重が記載されていないこと。本当に見て欲しい箇所は見た目では無く、アナタが乗っても壊れないかを判断付ける「耐荷重数値」です。物によっては壊れない物も存在しますが、万が一、壊れてしまうと恐ろしい怪我に繋がってしまいます。くれぐれも耐荷重数値だけは注意深く見るようにしましょう。
オーソドックス(背もたれ有)
背もたれがある折り畳み椅子です。折り畳み椅子の中ではオーソドックスな物で安価(500円程)で店頭に並んでいる製品です。ただし、安価なだけに耐荷重制限は60(kg)程度なので成人男性が座る場合は注意が必要です。座ってみると分かりますが高さが無く、ずっしりと腰掛ける必要があるため、腰掛ける際には転倒しないように注意する必要があります。
オーソドックス(背もたれ無)
背もたれが無い折り畳み椅子です。釣具屋やキャンプ用品を揃えるお店では必ず置かれています。価格は500円~1000円程。店内に置かれることもありますが店外(店の外)に無造作に置かれていることもあります。こちらの商品は非常にコンパクトに折り畳むことができ、カバンにもスッポリと収めることができます。安価な商品の場合は耐荷重制限が50~60(kg)と少ないため、成人男性が座る際には注意が必要です。
耐荷重(たいかじゅう)とは
折り畳み椅子における耐荷重制限、または、耐荷重数値とは「折り畳み椅子に乗ろうとする人間の重量に耐えることができる、また、材料が壊れない、破断しない重量」を指しています。とはいえ、壊れてからじゃ遅いので本来ならば安全率を設定した上で耐荷重を低減した数値「安全荷重」で表記するというのが理に叶った方法だと感じています。しかし、店頭に並んだほとんどの折り畳み椅子は耐荷重数値での表記となっているために注意が必要です。私達が出来ることは自分の体重を超えた耐荷重数値を選び、また、その数値よりも少し余裕を持った耐荷重数値を選ぶことが重要となります。
頑丈、手軽に持ち運べる「折り畳み椅子」12選
一括りに折り畳み椅子と言っても様々な特徴を持った折り畳み椅子が登場しています。軽さを重視した物、大きさに重点を置いた物、硬質な素材に重点を置いた物…。折り畳み椅子を選ぶ際には、どれを選べば良いのか、迷ってしまいますよね。そこで、オーソドックスな物からユニークな物まで、折り畳み椅子を集めてみました。
キャプテンスタッグ レジャーチェア
タノキ コンパクトチェア
カバス コンパクトイス
パレットラウンジチェア
パタット180
円型 アウトドアチェア
キングキャンプ アウトドアチェア
ムーンレース アウトドアチェア
ステップチェア
折りたたみステップ台
折り畳み椅子を持って釣りに出かけよう!
折り畳み椅子は安価な物では500円程で店頭に置かれています。しかし、安物買いの銭失いと言うように安物には何かしらのデメリットが含まれています。見た目と価格に騙されてはいけません。せめて、終始、安全に釣りを楽しめるように、キケンの無いような頑丈で耐荷重をクリアした折り畳み椅子を選ぶようにしましょう。