人間の体にも名前があるようにリールのパーツにも名前があります。また、スピニングリールやベイトリール、タイコリールというようにリールにも様々な種類が存在するため、リール自体のパーツ構成も異なってきます。
今回、紹介するのは、各リールの部位の名称について。スピニングリール、ベイトリール、太鼓リールの三つのリールに主点をあてて注目していきます。もしも、リールの部位名が分からなかった場合は、この記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
もくじ
リールの部位には名前がある
リールの部位には名称があります。リールの名称の覚え方は人間の体の部位のように漢字で表されることはありません。リールのほとんどの部位がカタカナで覚えることができるので、それほど悩まずにシンプルに覚えることができます。
リールの各部の名称
リールの部位といってもリールの形状によって変化します。スピニングリールとベイトリールでは全体的な形状、内部構造が異なるため、機能だけでなく、見た目も変ります。そこで、スピニングリール、ベイトリール、タイコリールの各部の名称を画像付きで解説していきます。リールの部位の名称が分からない方の参考になれば幸いです。
スピニングリールの部位の名称
スピニングリールは釣りでは最も使用率の高いリールです。初心者の方でも簡単に扱うことができ、トラブルも他のリールと比べると圧倒的に少なく、天候に左右されることなく、仕掛けを投げることができます。また、利き手に合わせて、ハンドルの位置を左右に切り替えることができるため、ストレスを感じさせず、自由度の高いリールです。
ベイトリールの部位の名称
ベイトリールはスピニングリールの次に使用率が高いリールです。釣り経験者に向けたリールで片手で操作ができ、手返し良くリールの操作を行うことができます。また、クラッチシステムを採用することにより、スピニングリールのようにベールを開閉する手順を踏む必要がありません。ベイトリールはシンプルな構造のために全体的に軽量、そして、複雑な構造にしないことが頑丈さにも貢献しています。
タイコリールの部位の名称
タイコリールは限定された釣法に用いられる単純な構造をしたリールです。画像の通り、リールフット、スプール、ハンドルとシンプルな構造で成り立っています。タイコリールの良さの一つは軽さ。他のリールとは比べられない程の軽さで、釣り糸の放出と回収を楽に行うことができます。ただし、シンプルな構造のため、ブレーキがありません。釣り糸の放出を止めるには指で押さえる必要があります。
リールの部位の役割
リールの部位名について理解された方は部位の役割も理解しておきましょう。それぞれの部位には機能があります。より複雑な機能を持ったリールはデジタル。シンプルで単純な構造をしたリールはアナログ。それぞれの良さが存在します。
リールフット
- スピニングリール
- ベイトリール
- タイコリール
リールフットはリールシートに取り付けるための形状に設計された部位の名称です。リールフットの形状は釣り竿のリールシートに沿うように足の両端が狭まるように設計されています。リールシートにリールフットが固定される仕組みとしては、リールシートのナットを締め込むことでリールフットの足の両端が圧迫され、固定されるという仕組みです。
ベール
- スピニングリール
ベールは糸をラインローラーへと移動させる部位です。リールベールやベイルとして呼ばれることもあります。ベールが丸形で設計されているのは糸の引っかかりを無くし、ラインローラーへとスムーズに糸を導くために設けられています。
ラインローラー
- スピニングリール
ラインローラーは糸を支えるための部位です。糸を綺麗にスプールに収め、ドラグの作動時には糸をスムーズに放出する役割を兼ねています。摩擦が発生しやすい部位のため、精工、また、丈夫で頑丈な部品が利用されていることが多いものの、糸と一緒にゴミや塩を運んでくるためにメンテンナンスを怠ると故障の要因になります。
ドラグノブ
- スピニングリール
- ベイトリール
ドラグノブはドラグを調整するための部位です。ドラグとは大物が掛かった時に一定の負荷から釣り糸やリールを保護する役割を持っています。ドラグノブを調整することで負荷の上限を決めることができ、その上限を超える負荷がリールに掛かった時には釣り糸を自動で徐々に放出してくれます。その負荷を決めるのがドラグノブの役割です。
スプール
- スピニングリール
- ベイトリール
- タイコリール
スプールは糸を収めるための部位です。スプールは使用後の糸を収める部位でもあるため、サビに強い素材、また、丈夫で頑丈な素材が利用されています。それぞれのスプールには深さと奥行きが存在し、奥行きがある程に多くの糸を巻くことができます。
ハンドル、ハンドルノブ
- スピニングリール
- ベイトリール
- タイコリール
ハンドルノブは取っ手、また、ハンドルは取っ手に繋がる軸を指す部位として使われています。しかし、ハンドルとハンドルノブの両方をハンドルとして一括することも多いため、厳密には決められていません。ハンドルにはポピュラーなハンドルとなるシングルハンドル、また、二つのノブが付いたダブルハンドルの二つの種類が開発されています。
ラインストッパー
- スピニングリール
ラインストッパーはスプールから余った先端の糸を収める部位です。ラインストッパーに糸の端を挟むことで次回の釣行ではラインストッパーから糸を外し、再度、仕掛けをスマートに組むことができます。糸の一時避難場所として利用すると良いでしょう。
ローター
- スピニングリール
ローターはリールを巻き取るための部位です。ハンドルノブを回すとハンドル軸へと力が伝わり、内部のギアを通し、ローターが回転することでスプールが連動して動き出します。そして、最終的には糸をスプールへと収めることになります。
逆転レバー
- スピニングリール
逆転レバーは糸の放出を自由にするための部位です。例えば、ベールが使えないような状況(仕掛けを巻き取りすぎてトップガイドに触れてしまった)、また、スプール位置調整や、糸の垂らしを微調整したい時、必要な分だけ糸を放出したい時などの細かい調整に役立つ機能です。釣り入門者の方には使いやすい機能です。
マグネットブレーキ
- ベイトリール
マグネットブレーキは常時ブレーキの負荷を調整するための部位です。マグネット(磁石)の力により、常に一定のブレーキをかけ続けます。ある一定の負荷を掛け続けることでベイトリールならではのライントラブル(バッククラッシュ)の頻度を減少させることができます。
クラッチ
- ベイトリール
クラッチはスプールの回転を制御するための部位です。クラッチをオンにするとスプールの回転がフリーになり、逆にオフにするとスプールの回転が止まります。スピニングリールのベールの役割を担う部位で、これらの操作は全て片手で行うことができます。
メカニカルブレーキ
- ベイトリール
メカニカルブレーキはスプールの回転を抑えるための部位です。メカニカルブレーキを締め込むことでスプールを反対側へと押し付け、スプールの回転を抑えます。逆にメカニカルブレーキを緩めればスプールの回転はスムーズになります。カタカタと音が鳴り出し、鳴り止む位置がメカニカルブレーキの最適な調整位置と言われています。
レベルワインダー
- ベイトリール
レベルワインダーは糸を巻き取るための部位です。スプールの動きと糸を巻くための左右への動きが重なることでスプールへと綺麗に糸が収納されていきます。レベルワインダーはスピニングリールで例えるのであればベールとラインローラーが合わさったような機能を持っており、糸を綺麗に回収する上で欠かせない部位です。
リールの部位名を覚えよう!
リールの部位は多いので覚えるのが面倒だ…と、お思いのアナタ。リールの部位名は、スピニングリール、ベイトリール、タイコリール共に似通った点が多いのも事実です。覚えられない場合は他のリールの部位名を思い出し、何度も復唱して覚えてみましょう。