回遊魚の意味と目的 | 回遊性を持つ魚達13種類を図解解説

広大な海をノビノビと回遊するイメージの強い回遊魚。実は、回遊魚はノビノビと回遊している訳ではありません。回遊性を持った魚達が回遊する理由、それは、生命を繋ぐための行為。ある目的のために回遊魚は世界中の海を遊泳しています。

今回、紹介するのは、回遊魚の意味と回遊魚が回遊する理由、また、代表的な13種類の回遊魚を厳選してお伝えします。大海原を早い周期で駆け抜ける回遊魚たち。その目的とは一体なんなのか。図解を用意し、分かりやすいように解説していきます。

そこで、レポ部では・・・
回遊魚の意味と習性 | 回遊性を持つ魚達13種類を図解解説
をレポートします。

回遊魚とは

回遊魚とは大海原を移動し続ける魚達のこと。回遊魚は、繁殖しやすい水温、食べるための餌、暮らしやすい環境の三つの要素を求めて海域を移動し続けます。これらの回遊性を持つ魚達は、カジキ、マグロ、カツオ等の青物を筆頭として、クジラやニシン、淡水ではアユやサケ、ウナギも回遊する回遊性を持った魚達として知られています。

回遊魚とは別の表現「居付き」

回遊魚の別の表現として「居付き魚」や「居付き型」と呼ばれる個体が存在します。これは、回遊魚の中で移動しない特別な個体、または、その場の環境に留まり続ける魚達のことを指しています。居付き型は回遊型の逆語として捉えれることがありますが居付き型には回遊魚の中の一部の個体も含まれます。逆語として捉えないようにしましょう。

魚達が回遊する目的

魚達が回遊する目的は大きく分けると三つ。これらの要素はその個体が感じる本能から導き出されています。海洋学では「適温回遊」「索餌回遊」「産卵回遊」という言葉で表現されています。それでは、それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

産卵回遊(さんらんかいゆう)

産卵回遊は魚達が繁殖しやすい場所を求めて回遊する回遊現象です。魚達が産卵時に接岸する事象も産卵回遊現象の一つ。産卵を行うために小型回遊魚は接岸し、卵を外敵から隠して守るように浅瀬に産み付けます。また、魚達は鳥のように肌で温めることはできません。そのため、浅瀬に産み付けることで太陽光の光を卵にあてて卵の孵化を促します。そして、産卵を終えた個体は休憩した後、大海原へと戻っていきます。繁殖場所に適した場所を探す回遊行動は子孫を残すためには必須の回遊行動です。

孵化した稚魚の隠れ家になる

浅瀬で産卵することは孵化した稚魚のためでもあります。浅瀬には岩礁帯や藻場、珊瑚礁等の障害物が多く、この環境が稚魚達の隠れ家となり、稚魚の生存確率を上昇させます。子孫を繁栄させるだけではありません。魚達は子孫を残すことも考慮し、浅瀬へと接岸し、卵を産み付けています。

水温が一定の熱帯域では、同じ場所で一年中繁殖を繰り返す魚達もいます。しかし、日本には四季が存在し、水温の温度も気温に大きく左右されます。また、魚達には季節による繁殖周期が存在し、その周期は水温によって変化することから、安定した産卵が行えない場合があります。例えば、水温が低い時期は体温の低下を防ぐために沖の深瀬へと移動し、また、ポカポカと暖かい季節が来ると浅瀬へと接岸して卵を産み付けます。産卵回遊とは繁殖行動を行いやすいような環境(外敵から卵を守り、稚魚が育つ環境)を探し出すための回遊行動です。

索餌回遊(さくじかいゆう)

水温が高い場所はプランクトンの活動を活発化させます。そのプランクトンの繁殖活動は水温が高い水域で行われています。食物連鎖の始まりはプランクトンの繁殖にあり、そのプラントンを求めて回遊する小魚、また、小魚を求め、大海原を回遊し続ける中型、大型魚の存在も確認されています。自分たちの餌を追い求め、回遊し続ける魚達のことを索餌回遊と言い、この仕組みは原始時代のマンモスを追い続ける人間の姿と重なります。

適温回遊(てきおんかいゆう)

適温回遊は暮らしやすい環境を求めて回遊する回遊現象です。魚達の回遊は生活環境を整えるためでもあります。暮らしやすい環境は、魚種、更に深めるのであれば、個体によって異なります。これは、人間にも言えること。適温回遊は産卵回遊に通じるところがあり、産卵後の卵、または、孵化した子供が元気に育つために必須な回遊現象です。

YABINA TOYS 鯨 クジラぬいぐるみ・リアル抱き枕・特大クジラクッション お誕生日 ギフト 肌触りが良い 可愛い海洋魚ぬいぐるみ (150cm)

ぬいぐるみ
クジラ

主観:大型
サイズ : 150(㎝)
用途:抱き枕

大型のクジラのぬいぐるみ。クジラは魚類ではありませんが、大海原を回遊する哺乳類。クジラのリアルなぬいぐるみを抱いて今も回遊し続ける魚達のお勉強をしましょう。

大海原を駆け抜ける回遊魚13種類

回遊性を持った魚達は世界中を今も泳ぎ回っています。そこで、大海原を駆け抜ける回遊魚を13種類、厳選してお伝えします。普段、食卓に並ぶ魚も回遊魚の一種かもしれません。分かりやすいように画像を踏まえた上で注目していきましょう。

サバ

青物であり、回遊魚の一種であるサバ。ザ・サカナとも取れる標準的な体系、且つ、ウロコの一つ一つが細かく、日本の太平洋各地で水揚げが行われています。日本ではサバは食用にされており、旬は9月、10月、11月。秋サバとも呼ばれるこの時期のサバはプリプリ、ホカホカの身と脂が乗ったサバを漁獲することができます。

イワシ

海中の食物連鎖の重要な役割を果たすイワシ。魚達の餌としてはもちろん、私達、人間の食用としても食されている魚です。また、魚粉は肥料としての役割を担っている他、家畜、家禽、養魚などの飼料としても利用されています。このイワシも青物であり、回遊魚の一種。大海原を大群で駆け抜けています。

イナダ・ワラサ・ブリ

青物の代表格とも呼べるブリ。青物として有名なブリも回遊性を持った魚です。アジの仲間でもあるブリは世界中で食用にされています。また、出世魚としても知られており、縁起の良い魚でもあります。ブリは小魚を捕食する肉食魚で大型に属し、群れで行動しています。泳ぐ速度は時速40(㎞)に達し、季節に合わせて回遊する回遊魚です。

カツオ

一本釣りで有名なカツオ。カツオも回遊魚の一種です。カツオはサバの仲間。カツオの用途は食用の他、家畜の餌としても利用されています。また、カツオは一定の期間放置するとパサパサになってしまうため、多くの場合は生に近い状態で食用にされています。カツオはマグロと似た食感から缶詰に利用されることが多く、カツオのツナは代表的な缶詰の一つ。生物、缶詰、保存に利く鰹節と利用幅が広い魚として知られています。

アジ

釣りと言えばアジ。ご存知の通り、アジも回遊魚の一種として知られています。アジも青物で群れで回遊し、湾内へと侵入することも珍しく無いことから釣りのターゲットとして親しまれています。また、大量に漁獲できることから食用としてもポピュラーな魚でスーパーマーケットでは必ずと言っていい程、アジの姿を確認することができます。

メッキ

ギンガメアジとも呼ばれるメッキ。高水温地域で生きるメッキも回遊性のある回遊魚の一種です。成魚となるギンガメアジは1(m)をゆうに超え、エサ釣りだけでなく、ルアーを利用した釣りでも好反応を示します。稀に、黒潮に乗って北上してきますが、高水温で生きるメッキの多くの個体は環境の変化に耐えきれず死滅してしまいます。

ダツ

サヨリに似た姿形をしたダツ。しかし、サヨリは下口が出ているのに対し、ダツは下口、上口の双方の長さが同じ。細長い棒のような形をした魚です。ダツも回遊魚の一種。ダツの場合はダイバーの死亡例が確認されており、かなり、危険な魚として知られています。また、光に向かって突進してくる習性を持ったダツは、真っ暗闇の中で明かりを照らしてはいけません。例え、それが海上(船の上)でもダツは突進してきます。

マグロ

お寿司で有名なマグロも回遊魚の一種。マグロは大型回遊魚であり、全長は1(m)から3(m)になる個体もあります。また、青物の中では高速で水中を移動できるマグロは遊泳能力に長け、その遊泳速度は時速10(km)に及ぶとされています。更に、マグロは鰓(エラ)を開けたまま泳ぎ、鰓にあたる水流によって発生する空気を取り込み、泳ぎ続けているため、遊泳を止めると窒息してしまうと言われています。

山二 Sea Creatures BIG ぬいぐるみ マグロ 80cm 10300

ぬいぐるみ
マグロ

主観:中型
サイズ : 80(㎝)
用途:抱き枕

ド迫力なマグロの大型のぬいぐるみ。抱き枕として、時には、通常の枕として、またまた、犬、猫の遊び道具に…。釣り好きの方、お子様の方へのプレゼント、ギフトにも…。

サヨリ

ダツに似た直線的な形をするサヨリ。サヨリも回遊魚の一種です。沿岸近くに生息するサヨリは古くから食用としての歴史があります。また、ダツ目に属し、同じダツ目であるサンマやダツと似た姿をしています。サヨリは上口が短く、下口が長い特徴を持ち、また、下口の先端はホンノリ赤みがかった発色をしています。

トビウオ

別名、アゴとして有名なトビウオ。実は、トビウオはダツの仲間で回遊魚の一種。水温の温かい水域で活動するトビウオは翼のような鰭(ヒレ)を備えた珍しい魚です。体長の半分にもなる大きい鰭は水上で滑空するために必須。この大型の鰭は水面飛行時に長い時間滑空できるように進化した物と言われています。

カマス

長細い姿をしたカマス。一見、ダツ、サヨリのような姿に見えるものの、口先は決して長くありません。しかし、獰猛であることには変わりなく、また、カマスはダツと似たように光に向かって突進する習性を持っています。カマスの中でも大型魚に入るオニカマスは危険な魚類の代表格。実際にダイバーを襲う事故も起きているので注意が必要です。

クジラ【番外】

クジラは魚類ではありません。しかし、回遊性を持った海洋生物の一種です。クジラは索餌回遊を行う哺乳類で食べる餌のために常に回遊を行っています。また、クジラは一定の留まる生息場所が無く、行動範囲が広いことで知られています。例えば、冬のホエールウォッチングと言えば沖縄が有名ですが12月から4月上旬と限られた期間しか見ることはできません。この時期はクジラが出産、子育てのために温かい海域へと来るシーズンです。

イルカ【番外】

イルカは魚類ではりません。しかし、回遊性を持った海洋生物の一種です。イルカは索餌回遊を行う哺乳類でプランクトンを捕食しにくるカタクチイワシを追いかけてイルカも回遊すると推測されています。また、この行動には水温が関係しており、高水温である程、プランクトンが増殖し、プランクトンを食べたカタクチイワシがより成長し、イルカは活発化するとされています。

回遊魚を知り、理解しよう!

世界中に散らばり、産卵、餌、住みやすい環境を求め、常に回遊し続ける回遊魚達。これらの大海原を駆け抜ける魚達は今も尚、世界中を泳ぎ回っています。回遊性を持った魚達の種類を知り、回遊魚の理解を深めてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク