上げ潮と下げ潮とは | 深い意味や類語、海釣りとの関係性を解説

上げ潮、下げ潮、それぞれの言葉は潮の上昇、下降に関わる意味を持っています。実は、この潮の満ち引きである「上げ潮」「下げ潮」の本当の意味を理解している方は少なく、釣り人を含め、多くの方が満潮、干潮との区別ができていません。

今回、紹介するのは、上げ潮と下げ潮の関係性とその意味、また、それぞれの釣りにおける関係について。もしも、上げ潮、下げ潮の意味、釣りにおける関係性を知らない方がいれば、この記事を参考にして理解を深めてみてはいかがでしょうか。

そこで、レポ部では・・・
上げ潮と下げ潮とは | 深い意味や類語、海釣りとの関係性を解説
をレポートします。

潮の満ち引き

上げ潮、下げ潮の理解を深める前に潮の満ち引きの理解を深めましょう。潮の満ち引きが起きる原因は月の引力にあります。惑星は惑星の引力で常に引き寄せられています。地球も例外ではなく、地球自体も月の引力の影響を受け、地球の海水は太陽の引力よって導かれた月の引力によって膨らませた風船のように楕円形に伸び縮みを行っています。

より詳しく知りたい方へ

満足した釣果を得るには満潮や干潮と潮の動きを知る必要があります。潮の動きを知ることができれば釣り人の足元の危険予測やお魚の行動範囲を予測するこ...

上げ潮(あげしお)とは

干潮で潮止まりを終えた状態から潮が動き出し、満潮に至るまでの区間を上げ潮といいます。干潮時は水位が下がり、潮止まりを経て動き出し、潮が上昇します。潮が動き出すと水位が上昇するため、上げ潮(潮が上昇する状態)となります。

満潮と上げ潮の違い

満潮は最も潮が上昇した時をいいます。上げ潮は満潮、干潮時を含まず、干潮時を経て潮止まりから転流し、上昇し出した時点から満潮以前までの区間を上げ潮といいます。もっと簡潔にするのであれば干潮時から満潮時までの潮の上昇を上げ潮と呼びます。

潮の満ち引きの学習におすすめ
海のなんでも小事典―潮の満ち引きから海底地形まで (ブルーバックス)

書物
海のなんでも小事典

ジャンル:海洋学
出版社 : 講談社
言語:日本語

海のなんでも小事典は海の海流、潮汐、海岸、海図、海底、海の知識を集約した書物。海上保安庁の専門家による書物でより深い知識が記載されています。専門用語も多いので素人の方は調べながら読むと良いと思います。

下げ潮(さげしお)とは

満潮で潮止まりを終えた状態から潮が動き出し、干潮に至るまでの区間を下げ潮といいます。満潮時は水位が上がり、潮止まりを経て動き出し、潮が下降します。潮が動き出すと水位が下降するため、下げ潮(潮が下降する状態)となります。

干潮と下げ潮の違い

干潮は最も潮が下降した時をいいます。下げ潮は満潮、干潮時を含まず、満潮時を経て潮止まりから転流し、下降し出した時点から干潮以前までの区間を下げ潮といいます。もっと簡潔にするのであれば満潮時から干潮時までの潮の下降を下げ潮と呼びます。

上げ潮、下げ潮の類語

上げ潮と下げ潮のそれぞれには類語、つまり、似たような言葉が存在し、稀にこの類語を使用する方がいます。ほとんどの方は上げ潮、下げ潮という言葉を利用しますが、年を取った方や年配の方は以下のような類語を使用している場合があるので注意が必要です。

上げ潮・満ち潮・差し潮・上り潮

上げ潮は「込み潮」「満ち潮」「差し潮」「上り潮」と幾つかの類語が存在します。ただ、上げ潮と刺し潮、上り潮は似通った意味ですが、満ち潮に関しては満潮時も含まれた意味で使われるため、注意が必要です。反対に上げ潮、刺し潮は満潮、干潮時を含まず、潮そのものの満ち引き、その経緯自体を指している言葉となります。

下げ潮・引き潮・落ち潮・下り潮

下げ潮は「引き潮」「落ち潮」「下り潮」と同じ意味として利用されることがあります。しかし、上げ潮、下げ潮は惑星の引力による潮の満ち引き現象を指すことが多く、引き潮に関しては突発的な現象(地底活動、地震、津波等)による潮の変化も含み使われています。

上げ潮、下げ潮と魚達、釣り人との関係

上げ潮、下げ潮の際は魚が釣れると言われていますよね。そもそも、何故、潮が上昇、下降し出すと魚達が釣れるようになるのかをご存知でしょうか。最低限の知識を頭に入れておくために、魚達や釣り人との関係性について詳しく迫りたいと思います。

空気が混ざり合う

干潮、満潮時には潮止まりと呼ばれる潮の動きが一定期間停止する時間があります。実は、海水中の空気は水面の潮の動きで水中に混ざり合うように溶け込んでいます。潮が止まった状態では潮の動きが停止するため、空気が混ざり合うことはありません。そのため、潮止まり時の魚達は酸欠状態に陥ってしまいます。つまり、残留酸素だけで生活しているので、どうしても動きが鈍くなっています。上げ潮、下げ潮時に潮が動き出すことは水中に溶け込む酸素量を増やし、魚達の動き(活性)を活発にする役割を持っています。

プランクトンが潮の流れる方向に集中する

よく「潮に流れに乗る」という言葉を聞いたことがありませんか?そう、上げ潮、下げ潮時に潮が動くことは波に逆らえないプランクトンの方向を決定し、魚の捕食活動を楽にします。潮止まりの状態はプランクトンが散らばり、効率の良い捕食活動が行えないため、魚達の活発は低下します。上げ潮、下げ潮時に釣りを行うことは捕食活動に興味が出て活発化した魚達を狙うことにあります。

魚達は潮の流れとは逆の方向へ

覚えておきたいことは魚達は常に潮の方向へ向かい行動する訳ではありません。基本的に魚達は潮の流れに逆らって活動しています。これは、プランクトンを効率的に捕食するため。プランクトンは潮の流れに沿って移動し、これを待ち構えるように魚達は基本的には潮の流れとは逆に遊泳しています。(全ての個体が逆に遊泳する訳ではありません。)

魚達の回避行動が楽になる

魚達は鰭(ヒレ)を巧みに操作することでバランスを取り、捕食生物から逃げるときには潮の流れに沿って移動します。これは、極力、体力を温存した状態で遊泳し、素早く捕食生物から逃げるための行動と言われています。

上げ潮、下げ潮時に魚達は行動を起こす

上げ潮、下げ潮による潮の満ち引きは魚達にとっては命の綱。月と惑星による引力は海の生き物の命の源の保護活動といっても良いでしょう。潮の満ち引きで魚達の行動は活発化し、このギミックを今も釣行に取り入れている方が多くいらっしゃいます。もし、潮止まりで釣りを楽しまれていた方は上げ潮、下げ潮時に釣りを楽しんではいかがでしょうか。

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