我が家のミナミヌマエビが抱卵しました。詳しくは以下のリンクを参考にしてください。抱卵日が分かっている珍しい状態なので稚エビの誕生までの日数を詳しく計測してみることにしました。果たして、抱卵からどのくらいの日数が経過すれば稚エビが誕生するのでしょうか。
ミナミヌマエビの自宅での養殖は、その短い孵化日数から適していると兼ねてより言われてきました。ミナミヌマエビを釣り餌として利用するならば、その釣行の回数にもよるものの、早い日数を要することになります。一回の釣行で40匹は使うことになるでしょう。また、ミナミヌマエビを撒き餌として利用するならば更に多い数のミナミヌマエビを必要とします。
今回、紹介するのは、抱卵日から孵化に至るまでの日数と期間。「どれくらいの期間で稚エビが誕生するの?」と疑問に思われる方は一つの目安として捉えてみてはいかがでしょうか。
もくじ
ミナミヌマエビの抱卵から孵化までの様子
我が家で育てているミナミヌマエビが抱卵しました。そこで、ミナミヌマエビの抱卵から孵化までの様子の経過報告を兼ねてミナミヌマエビの抱卵個体の様子を一日一日を観察してみました。ミナミヌマエビの養殖をお考えの方は参考までにご覧ください。
1日目
ミナミヌマエビのオスとメスの交尾から数時間で抱卵したミナミヌマエビです。お腹の中には沢山の卵が入っています。短い周期でお腹をパタパタとさせる行動が見られます。また、尻尾を曲げて痒そうにする姿が見られます。空気を探しているのでしょうか。背の高い水草に上ってモジモジとしています。
2日目
抱卵日と変わらず、黒い卵がお腹に入っています。2日目のミナミヌマエビはキビキビと動く姿が見ることができませんでした。卵を抱えているので重たいのでしょうか。ゆっくりと水草の頂きに上ってお腹をモジモジしています。モジモジし出すとお腹の卵が白みがかった透明色に変化しています。恐らく、お腹の中に空気を送っているのでしょう。
3日目
気のせいですかね。一つ一つの卵の形がハッキリしてきたように思います。黒い塊が一つ一つに分かれ、抱卵したミナミヌマエビは足でコロコロと卵を動かしています。3日目のミナミヌマエビは少し活発な様子。よく動く姿を見ることができました。
4日目
明らかにミナミヌマエビの色素が薄れたように透明色に近くなっています。時折、休憩しているのかジッと動かなくなるミナミヌマエビの姿を確認できましたが昼過ぎになると流木のコケをツマツマと食べて動き回っていました。前日と同じく、活発に動き回っています。卵の形は前日と変化はありません。午後に三分の一程の水を点滴法を用いて水替えを行いました。一秒に二滴程でしょうか。
5日目
5日目のミナミヌマエビ(抱卵個体)の様子です。少しだけミナミヌマエビの色が濃くなってきています。お腹の玉の色は依然として黒のまま。空気を送るとお腹の卵が白色に見える模様。また、お腹をパタパタする仕草が減ってきたような気もします。
6日目
6日目のミナミヌマエビ(抱卵個体)の様子です。相変わらず、お腹をパタパタさせて卵を揺さぶっています。昨日は空気の影響と思っていたお腹の卵の色が少し変化しています。明らかにお腹の卵が白くなってきています。白い粒々の一つ一つに黒い点があるように見えます。昨日のミナミヌマエビの濃さは無くなり、また、透明なミナミヌマエビへと戻りました。行動は昨日と変わりません。
7日目
7日目のミナミヌマエビの様子です。昨日までは動き回っていたミナミヌマエビが全然、動かなくなりました。動かないだけでなく、後ろの茂みに隠れています。表に出てこないのを見ると、恐らく、卵を守るために隠れているのでしょう。
8日目
8日目のミナミヌマエビの様子です。茂みに入ったりの繰り返しで中々表に出てきてくれません。やっと一枚撮れたものの、少しブレてます。すいません。初日と比べるとお腹の卵がしっかりしてきたような気がします。気のせいでしょうか。昼間にはこれまでに見えなかったミナミヌマエビの背中に一本のスジが見えました。
9日目
初日と比べると明らかに卵の形がくっきりとしています。でも、まだ、卵自体の色は黒い色のまま。今日はザリガニの餌をあげる日。しかし、ザリガニの餌を投入しても抱卵個体はやってきません。茂みに隠れて他のミナミヌマエビが餌を食べているところを眺めているだけです。何か理由があるのでしょうか。
10日目
4日目に水替えをしたわけですが水替えの影響は出てません。いつものミナミヌマエビの様子です。コレクションボックス水槽は3L程の容量の超小型水槽なので1/3程の水替えはミナミヌマエビにとっても大きい負担が掛かるはずです。恐らく、点滴法を用いて慎重に水替えを行えば抱卵個体も脱皮する心配は無いと思われます。10日目のミナミヌマエビの様子はパールグラスの茂みの中でボーッとしています。時折、外掛けフィルターの下でお腹に空気を当てている姿が見られます。表に出てきてくれないのでパールグラスの隅っこに隠れている時の画像です。
11日目
11日目の抱卵個体の様子です。本当に茂みから出てきてくれません。ジーッとその場を動かずにお腹をモジモジと動かしています。夕方には尻尾を曲げる仕草を見かけました。尻尾を丸めて尻尾を掻く行為は脱皮前に良く見られる仕草なので少しドキドキ。脱卵しなければいいのですが…。
12日目
今日の抱卵個体の様子は昨日と似たような感じ。ジッと茂みの中に隠れています。よく観察するとミナミヌマエビの卵の大きさが均等になってきました。小さい卵が明らかに大きく、一つ一つの卵がハッキリと見えます。
13日目
ミナミヌマエビの抱卵個体を初めて見た時には鳥肌が立ったものの、今では抱卵個体を美しく感じるようになりました。抱卵個体はジッとしていることが多いので掃除が楽です。ただ、掃除したい場所に抱卵個体がいると面倒なことに。ジッとして動かないので退けることになります。ストレスを与えると脱卵しそうで怖いので抱卵個体が退くまで待機して作業を進めています。4日目と比べると卵の形が均等になってきました。早く産まれてくれると嬉しいのですが…。
14日目
抱卵個体の様子は昨日と変わらず、茂みに隠れています。側に見える水草はアナカリス。アナカリスの葉っぱの下に隠れるようにして居座っています。ミナミヌマエビの抱卵個体は影が好きなように思います。水槽の中にはミナミヌマエビしかいないので外敵は存在しないはずなのですが…。いわゆる、卵を守る母性(本能)ということでしょうか。
15日目
今日の抱卵個体は表に出てくれています。のっそのっそと重たそうに移動するところを見ていると、まるで、出産間近の妊婦さんの様。抱卵個体を観察してから15日経ちました。まだ、ミナミヌマエビは孵化に至っていません。明らかに抱卵時期と比べるとお腹のパタパタの回数が減っています。私が感じるにパタパタの回数が抱卵時期を過ぎるにつれて一定の回数に落ち着いて来ているような気がします。ミナミヌマエビの抱卵個体のお腹に空気の気泡が付いていたので卵には空気が送れていることは確かな様です。
16日目
16日目のミナミヌマエビの抱卵個体の様子です。相変わらず、重たそうに卵を抱えています。抱卵初日と比べると黒い点が小さくなってきたような気がします。また、珍しく元気そうに泳ぐ姿を確認することができました。抱卵個体は高い場所が好きなんでしょうか。ずっと、アナカリスやロタラ・インディカの頂点でジッとしています。
17日目
17日目のミナミヌマエビの抱卵個体の様子です。黒い点が無くなりました。少しだけ卵が桃色に変化しています。昨日と比べると大幅の変わり様に驚いています。というよりも不安です。黒色の卵が無くなったのは体調不良が原因かも知れません。とりあえず、様子を見ることにします。
18日目
ミナミヌマエビの抱卵から18日目。昼に様子を見てみると慌ただしい親エビの姿を確認しました。そう、抱卵個体が稚エビを産んで親エビに。産まれてきた稚エビのサイズは3~5(mm)程でしょうか。かなり、小さいサイズのミナミヌマエビです。ミナミヌマエビのそのままの姿で産まれてきました。凄く可愛いですね。
稚エビの誕生の様子を動画で撮影してみました
稚エビの動画の様子を動画で撮影してみました。分かりにくい場合は全画面でご覧ください。ミナミヌマエビはお腹から次々と稚エビを産みます。その際はパタパタとお腹を勢いよく動かして稚エビをお腹から引き離している様にも見えます。
ミナミヌマエビの抱卵から孵化で分かったこと
ミナミヌマエビが抱卵した当初は卵が真っ黒でした。その真っ黒なミナミヌマエビの卵が時期が経過するにつれて薄く透明に近い色に変化していきました。この合図をミナミヌマエビの産卵の時期の判断すれば良いと思います。また、今回のミナミヌマエビが抱卵から孵化に至るまでの期間は18日でした。その間、ミナミヌマエビの抱卵個体がお腹をパタパタと動かしている行為が多く見られました。恐らく、このパタパタと動かす行為自体が多くの体力を消費すると思われます。産卵後の個体はゆっくりと休ませてあげましょう。