以前、公開した記事の中で、スポンジシートを活用したライトゲーム用ケースの作成方法を解説した記事があったと思います。
この方法では工作や工芸品に使用されるEVAスポンジシートにスリット(切り込み)を入れ、そのスリットをジグヘッドの収納スペースとして利用するという方法でした。
今回、紹介するのは、テープクッションを使用したライトゲーム用ケースの作成方法。EVAスポンジシートをケースに挿入する際にはカットの工程で工夫をしたり、ケースとスポンジシートの両方を両面テープで固定したりと、意外にスムーズに行かないことも多々あり、不便に思った点も幾つかありました。
テープクッションは片面がシール状となっているので別途に両面テープを用意する必要はありません。テープクッションにスリットを入れ、ケース内へと貼り付けるだけで簡単にジグヘッドの出し入れに便利なスリットスペースを作ることができてしまいます。早速、テープクッションを用い、ジグヘッド専用ケースへとカスタマイズしていきましょう。
もくじ
用意する物
全ての材料が100円均一ショップに置かれています。ただ、テープクッションには厚みが記載されていません。ケースのサイズに合った適切なサイズを選択する必要があります。定規等でテープクッションとケースの厚さを計り、適切な物を選択してください。
- テープクッション(3~5mm)
- お薬入れ(8+1トレーポケット)
- 筆記用具
- カッター&ハサミ
- ニッパー
テープクッションとは?
テープクッションはクッション性のあるテープのこと。柱の角や家具、机にテープクッションを貼り付けることで事故や怪我を未然に防ぐことができます。主に室内の安全対策に用いられることの多いグッズです。
お薬入れ(8+1トレーポケット)
基本的に手順を覚えることができれば全てのプラスチックケースをジグヘッド専用ケースへと改造することができます。今回、使用するケースはお薬入れでありながら、二段式収納スペースを持つダイソーのお薬入れ(8+1トレーポケット)を使用します。
サイズを計測すると?
製品名 | 上ポケットの内寸(cm) | ポケット数 |
トレーお薬ケース | 横10.4 × 高0.5 × 縦5.4 | 8+1トレーポケット |
※:上トレーの高さが5(mm)。テープクッションの厚さは5(mm)未満を選択します。そして、上トレーの縦幅は5.4(cm)なので5.4(cm)未満の縦幅を持つテープクッションを選択してください。それぞれのサイズを計測するのが面倒くさい方はプラスチックケースにテープクッションを重ね、それぞれが適切であるかどうかを確認すれば良いと思います。[1]
テープクッションを切り取る
テープクッションを設置先(上トレー)のサイズに合わせてカットします。カッター・ハサミを使用して丁寧に切り取ってください。
テープクッションの裏面にデザインを書く
テープクッションの反対側はシール面となっています。そのシールの裏面にデザインを書いていきます。デザインはスリット(切り込み)を入れる印。すなわち、このデザインでジグヘッドを挿入する収納スペースが決定することになります。
テープクッションにスリットを入れる
テープクッションにスリットを入れます。デザインで決めたスリットの位置をカッターやハサミ、ニッパー等で切り込みを入れてください。
ニッパーを使用すれば上手にスリットが入る!
ハサミやニッパーを使用してスリットを入れます。(上の図では印がズレています。これは分かりやすく解説するためであり、本来は印に沿ってスリットを入れてください。)
テープクッションを本体に引っ付ける
テープクッションのテープ面を剥がし、ジグヘッド収納スペース先へと貼り付けます。
ジグヘッドを収納すると?
トレーにジグヘッドを収納するとこんな感じになります。EVAスポンジシートとは違い、テープクッションの本来の使用用途が衝撃性を和らげることにあるため、非常に柔軟性があります。ジグヘッドの出し入れを行ったとしても大して傷が付くことはありません。
まとめ
お疲れ様でした。
今回、解説したのは、テープクッションを使ったジグヘッド収納スペースの作成方法です。
クッションシートやプラスチックケース(お薬入れ)は100円均一ショップに置かれています。この作業で使用したその他の道具も置かれていることも確認済みです。
テープクッションの最大の強み。それは、表面がクッションのように弾力があり、裏面がシール状となっていることです。クッションのように弾力があれば、ジグヘッドを出し入れしたとしても、その部分の傷付きを最小限に抑えることができます。そして、裏面がシール状となっていることでケースとテープクッションを固定することができ、ジグヘッドを取り出した際にはテープクッションが動くことなくジグヘッドを取り出すことができるということです。
前回、解説した「EVAスポンジシート」での作成方法と「クッションシート」を使用した作成方法。この両方の記事を参考にしながら挑戦してみてください。きっと、センスのある貴方なら、筆者の作ったジグヘッドケースを超える完成度となるのではないでしょうか。