Daiso(ダイソー)は様々な釣り用品を産出している。その中の一つが “スプーン” である。 ルアーの起源(原点)と謳われるスプーンはあらゆる釣法で使用することができ、その釣果と可能性は計り知れない。
数多い釣法の中でもスプーン系ルアーは渓流釣りに使用される傾向にあるがソルトウォーターゲームでも問題なく釣果を得ることが可能。今回は、Daiso(ダイソー)で製品化されているスプーンをスピンテールジグにカスタマイズした上での釣果報告とスピンテールジグへのカスタマイズ方法についてインプレッションしていこう。
ダイソーのスプーンをスピンテールジグに利用!
今回、使用するメタルジグは同じくダイソーのメタルジグ “ジグベイト” だ。100円のスプーンと100円のメタルジグでスピンテールジグを作ることができるだけにコストパフォーマンスを第一に考えている方には嬉しい限りだ。ダイソーには “ジグロック” という名の別のメタルジグも登場している。しかし、このメタルジグにはトレブルフックとスプーンの両方を装着できなかった。(理由は後述)
計200円で作成したスピンテールジグは上の画像を見て頂きたい。ジグベイトの重さとスプーンの重さの両方の重さを合わせると計36.3(g)とショアジギングタックル(ライト)で使用する分には丁度良い重さを持った仕上がりに。
スピンテールジグへの設定方法(チューンアップ方法)を解説すると、
- ジグベイトとスプーンを繋ぐ(スプリットリング)
- スプーンの後方に付いているトレブルフックとスプリットリングを外す
- スプーンのトレブルフックに付いている後方の大型スプリットリングをジグベイトの後方に付いている小型スプリットリングと入れ替える(ブレードの動きを妨げないために)
- 小型スプリットリングが付いたスプーンをジグベイトの後方ラインアイに装着する
- ジグベイトの先端ラインアイにアシストフックを装着する
スピンテールジグのチューンアップにジグロックではなく、ジグベイトを推奨する理由としては、スピンテール化を行う工程[4]に支障が出たこと。ジグロックはラインアイが繊細に作られているがゆえにラインアイが丸形に設計されていた。対して、ジグベイトは丸形ではなく、長方形に近い形で設計されている。すなわち、余裕を持ってスプリットリングをセットすることができる。今回のセッティングでは同じラインアイに2つのスプリットリングをセッティングすることになる。よって、ラインアイが幅広いジグベイトを使用することにした。
スプーン | spec
タイプ | サイズ(mm) | 重さ(g) |
スプーン | 65 | 8.3 |
ジグベイト | spec
タイプ | サイズ(mm) | 重さ(g) |
メタルジグ | 80 | 28 |
使ってみた感想をインプレ!
ジグベイトはリアバランス(後方重心)設計だけに良く飛んでくれる。そして、アシストフックを短く調整すればトレブルフックと干渉することは無い。すなわち、ライントラブルも起きることは少ないと思う。ただし、トレブルフックがスプーンに衝突することで幾分かスプーンの動きに障害が起きる現象を確認した。
この現象の対策方法として項目[ダイソーのスプーンをスピンテールジグに利用!]の番数[3]に記載しているようにスプリットリングを大型から小型に取り換えることで少しだけ改善することに成功。余裕を持ってスプリットリングをラインアイにセットすることでスプリットリング(スプーン側)の動く幅を確保することができたからだ。ただし、最善な処置で無いことには変わりない。スプーンとトレブルフックの干渉を完全に失くすことができれば、よりスピンテールジグとして高い性能を発揮することができるはずだ。
最終的に釣り上げたのはトレブルフックを外した状態。すなわち、アシストフック(単体)のみを装着した状態である。これならばブレードの動きを妨げることなく青物等のフィッシュイーターを狙えるかもしれない。ただし、食いつく魚種は首元に食いつく魚達だけに限られることは頭に入れておこう。
些細な釣果を報告
まとめ
いかがだろうか。
今回、紹介したのは、ダイソーの既存の製品を用いたスピンテールジグの設計方法だ。
製作過程で必要な物は計3つ。
- アシストフック
- ジグベイト(ダイソー)
- スプーン(ダイソー)
アシストフックを別として計200円で作ることが可能なコストパフォーマンスに優れたスピンテールジグ。初心者が初めてスピンテールジグを扱う分には取っ付き易いのではないだろうか。ブレード(単体)で使用しても釣果は得られるが少し工夫をして釣りに挑むのも悪くない。是非、リトリーブで自動的に誘えるスピンテールジグの強み(メリット)を存分に活かして釣行を行って欲しい。