2013年に、神奈川県沿岸にて、咬まれると死にいたってしまうほどの毒(テトロドトキシン)を持つ蛸(タコ)「ヒョウモンダコ」が発見され、相次いで捕獲されると同時に、自治体が注意を呼びかけているといった事件があった。
テテロドトキシンほどの猛毒ではないものの、一般的に食用にされることの多い「マダコ」にも、チラミンといった毒が唾液腺に含まれていることが明らかとなっている。
ただ、長いこと毒の本体と言われてきたチラミンだが、新たに「セファロトキシン」といった毒がマダコの唾液腺から検出され、この「セファロトキシン」といった毒はタンパク毒であるために、咬まれてしまったときに起こる作用(痛み・麻痺)などが「セファロトキシンが引き起こしたものではないか?」との意見と見解が出始めているようだ。
マダコ(蛸)の捕食活動
マダコ(真蛸)は毒性を含む唾液で攻撃し、自分の餌(エサ)を確保する。
餌(エサ)となるのは、海老・蟹などの甲殻類や貝類。
数多い手足を使って獲物を絡めとり、毒性を含んだ唾液(セファロトキシン&チラミン)を注入しつつ、獲物を麻痺させ、腕の吸盤で甲殻類や貝類の硬い殻もこじ開けて食べてしまうといった捕食活動を見せる。
毒性を含んでいるのは唾液腺、すなわち、マダコ(真蛸)が咬むことで唾液(毒)が移行するために、タンパク毒であるセファロトキシンは、人間にも相当な被害(痛み・腫れ・麻痺)をもたらすといわれている。
少々、痛々しいが、咬まれた人の意見を見ていくことにしよう。
咬まれてしまった人の意見…





唾液腺に含まれるのは毒であること
マダコ(真蛸)の唾液腺に含まれる毒は「チラミン」と「セファロトキシン」だけなのか?
まだまだ知られていない蛸(タコ)の生態は、これから徐々に明らかになってくるだろう。
稀に、打ち上げられているマダコ(真蛸)を見かけるときがある。
このような放置された蛸(タコ)に接する子供たちには、ケガをしないように動向を見張ると同時に、マダコ(真蛸)の危険性を教えてあげて欲しい。
マダコ(真蛸)に咬まれれば、腫れ・痛み・痺れなどの症状が長期に渡り続き、これらの症状が治った後には、マダコ(真蛸)の歯型が残ってしまうことを頭に入れておこう。
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まとめ
いかがだろうか。
人を死に至らしめるような毒ではないものの、マダコ(真蛸)に咬まれれば、かなりの苦痛を体感することは間違いない。
毒が抜けるまで、1日~3日、長い場合だと1週間~3週間ほどに、完治までの時間が掛かってしまうことになる。
是非、マダコ(真蛸)に咬まれてしまった場合には、医療機関へ行き、適切な治療を行いつつ、悪化しないように完治するまで治療を続けて欲しい。