釣り師ならば釣り場のトラブルに巻き込まれたことはないだろうか。
幸い、私は人との接触を避けている為、トラブルに発展することはなかった。
しかし、意外とアングラー同士が接触する例が多いのも事実だ。
警察を呼ぶ事態に発展しない為にも、解決方法と共にトラブルの例を見ていくことにする。
基本的には先行者は優先しなければならない
基本的には先行者優先であるべきだ。
「あるべきだ」というのは理想であり、実際には法的手段が課せられていない為、アングラー同士の「決まりごと」と捉えることになる。
先行者は空いている釣り場(ポイント)へと入ることができ、その場所を確保することができる。
ただ、空いているからといって、複数のポイントに竿(ロッド)を置いて放置するといった行為はマナー違反とされる。
置き竿をするならば、自分の目の届く範囲に置くことが最低条件で、置き竿の側に人が入ったならば、即、片付けるなどの配慮が必要だ。
場所取りに関してのトラブルは多い為、周りが通報すると警察沙汰にまで発展することもある。
例えば、
- 置き竿をしていたら60代位のオジサンが竿を踏んづけてガイドが破損した…(20代:男性)
- 友達と2人で釣りをしてたら真ん中にオジサンが割りこんできた…(30代:女性)
- 防波堤で釣りをしてたんだけど、同じポイントに仕掛けを遠投してくる…(50代:男性)
このように、破損トラブル、人接的トラブルに発展してしまうことは珍しくはない。
釣り場が混んでいる場合は、「お隣で釣りをしても良いですか」と1声かけて先行者の許可を取ってから釣りを行なって欲しい。
何気ない行為がトラブルへと発展する
Yahoo!知恵袋では、様々な釣り場でのトラブルを投稿している。
その中でも一目人気を集めた話題が「コミュニケーションの不足から発展したトラブル」である。
知恵袋に書かれていた内容はこうだ。
先日主人と二人で漁港(大阪 田ノ浦)で釣りをしていた時のことなんですが、夜10時頃に釣り場について、ちょうど4メートル程のスペースが空いていたのでそこで2人で釣りをやりはじめました。主人は、荷物だけそこにおいて、他に投げやすい場所があったので、そちらで釣りをし、私だけがそのスペースで釣りをしたんです。
釣り場の4mは微妙な空間の為、「入ってもよろしいでしょうか」という一言を、相手に伝えれば今回のようなトラブルには遭遇しなかったのかもしれない。
- 「主人は荷物だけ置いて、他の投げやすい場所へと行ってしまった」
この行為もトラブルの火種となってしまう。
4mの微妙な空間に荷物を置いて、他の場所で釣りを行うことは、周りから見ると置き竿と同じ目線で捉えられることは間違いない。
続きの文章を見ていくことにしよう。
少しすると私の左横で夫婦で釣りにきているのうちのおばさんの方が私の椅子の30cm真横に、ご自身の荷物を置きにきたんです。”あれ、へんやな”と思ったのですが気に留めずそのまま釣りをしていたら、夫婦のおじさんの方が私の左横から、おばさんの左横に場所を移動したんです。その時は左横の夫婦は2人で5m程場所を使っていたし、
おばさんの左横で釣りをしていた親子が帰って”スペースが空いたので、移動したんだ”としか思わずそのまま釣りを続けてると・・・
第2の夫婦の登場だ。
- 「おばさんの方が私の椅子の30cm真横に、ご自身の荷物を置きに来た」
周りにスペースは空いているのに密着して荷物を置いてくる怪しさ。
ここからトラブルに発展してしまう。
続きの文章を見ていこう。
突然、私の頭の上でなにやらカチャカチャ音がし始めて、上を見たらおばさんのウキが真上に、そしてあぶないと思った瞬間、おばさんが私の頭に仕掛けをぶつけてきたんです。さすがに、おばさんに”あぶないでしょ”って言ったら、私たちが横入りしたから
仕方がないっていうのです。あげくのはてに、私の危険をさっちして近づいてきた
た主人の竿にも仕掛けをからめてきたんです。竿を振り回したらあぶないと何度言っても、横入りしたから当たり前やと言って文句を言い続けるんです。
おばさんは「挨拶のない行為」と「夫が荷物を置いて別の場所で釣りを行った行為」の2つを迷惑行為と捉えたのかもしれない。
この場合は、過程には「最初の夫婦」、結果的に考えると「後々の夫婦」に問題がある。
挨拶、先行者の気持ちを考えていれば、周りのアングラーも気分良く釣りを行うことができるからだ。
ただ、いくら気に入らないからといって、仕掛けを相手にぶつけてきたとなると「傷害罪」となってしまう。
裁判になると、如何なる理由があっても、手を出した方が負けとなることを頭に入れておいて欲しい。
まとめ
トラブルに発展しそうになったら「人のいない場所へと移動」をすることである。
被害者の場合でも理不尽だが、トラブルを回避するには、その場から去るのが1番の解決法なのだ。
幅が9m空いていたとしても、周りの人に挨拶をし、笑顔でコミュニケーションを取ることも大切である。
トラブルに発展する前に「その場から去る」というのは解決法だが、それでも解決しない場合には、「管理事務所」に行きトラブルの内容を伝えるか「警察」を呼ぶことを推奨する。
口論が進み、海へ落とされるという事態となり、人を死に至らしめてしまった場合は「殺人罪」となる。
未遂だったとしても、「殺人未遂罪」となる為、人生を大きく狂わす一台事件となることは間違いない。
釣り場と自分自身を守るのは「挨拶」と「笑顔」、そして、「相手の気持ちになって考えること」だと改めて実感するのであった。