アシストライン、シングルフックを利用したワインド用のアシストフックの作成方法については過去に解説しています。
ただ、アシストラインで作成した場合は、アクションする度にアシストライン付きのアシストフックもアクションを起こすため、アピール力を期待できました。しかし、アシストフックが固定されていないため、他の仕掛けに絡まってしまうデメリットもありました。
解決方法としては、案外、簡単に解決できまして、アシストライン付きのアシストフックをダブルフックに変更するだけで仕掛け絡みも無くなりました。更に、ダブルフックに変更することでシングルフックよりフッキングする範囲を広めることができます。
今回、紹介するのは、ダブルフックを使ったワインド用アシストフックの作成方法。ダブルフックは意外と高価な物なのでトレブルフックをダブルフックに改造して活用しています。それぞれの改造方法を解説していきましょう。
もくじ
ワインド用のアシストフックとは
ワインド用のアシストフックの役割は大きく2つです。一つ目はショートバイトを取るため、二つ目は捕食が下手なタチウオの掛かりの範囲を広げるため。ワインド用アシストフックを利用するとアシストフックによるスレ掛かりを起こしやすくなります。これは、悪い事ではなく、アシストフックが効いているということ。釣り針の数を増やし、範囲を広げることでタチウオのような長い的をより捉えやすくなります。
ダブルフックの利点
ワインドにおけるダブルフックの利点はシングルフックよりも広いバイトを捉えることができること。また、追ってきたタチウオを絡めやすくなるため、結果、バラシの軽減につながります。ただし、シングルフックに限らず、ダブルフックでもスレが起こりやすい傾向にあります。浅くスレた状態で掛かるとバラシに繋がる可能性は大いにあります。ただし、これは、アシストフックの宿命みたいな物で解決できることではありません。
【ワインド用】自作アシストフックの作成方法
ワインド用のアシストフックの自作は簡単にできます。それほど、敷居は高くないので、もしも、自作してみたいとお思いの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。きっと、希望通りのアシストフックに仕上がりますよ。早速、解説していきましょう。
用意するもの
- ペンチ×2
- ダイヤモンドヤスリ
- 熱収縮チューブ
- ライター
用意する道具は計6つです。トレブルフックはダブルフックに改造し、また、改造するためのペンチ、釣り針を鋭くするためのヤスリ、固定するための熱収縮チューブを利用します。作業する為に必要な時間は5分〜10分ほど。短時間で作成することができますよ。
トレブルフックの一辺を切断する
まずは、トレブルフックの一辺をペンチで切断してトレブルフックをダブルフックへと成形していきます。ここで重要なのは、三辺ある中の決められた一辺を切断すること。ラインアイを平面に捉え、裏側の一辺を切断します。一つのペンチでラインアイを支え、もう一つのペンチで捻りながら切断しましょう。
切断した後
カットした部位は落としてしまうとケガを負ってしまうキケンがあります。また、カットする際は、支える側のペンチは動かさずに、カットする側のペンチを捻りながら動かすこと。一回の捻りでカットされないことがほどんどです。上手く切断できなかった部分はダイヤモンドヤスリで平らにしましょう。
ダブルフックの角度をペンチで調整
ダブルフックに角度を付けることでフックの角度を広げることができます。多くの場合、ワインド用のアシストフックは針先を下へ向けて付けますが角度を広げることで上向きに針先を向けて付けることもできます。大きいアシストフックの場合はワームサイズよりも広く取れるので広い範囲のバイトをアタリへと繋げることもできます。
角度を付ける時
ダブルフックに角度を付ける際には、ダブルフックのラインアイ(糸を通す部位)を徐々に捻り、ダブルフックに角度を付けていきます。フックを捻ってしまうと折れてしまう可能性が高いので、フックを支え、アイを捻ることをおすすめします。
熱収縮チューブをアイに被せる
熱収縮チューブをラインアイの長さよりも少し長めにカットします。そして、カットしたチューブをアイに被せるように装着してください。大抵はアイの大きさよりもチューブの直径は小さいので針先からチューブを通すことになります。
ライターで炙ると完成
最後にライターで熱を加え、熱収縮チューブを収縮させていきます。熱収縮チューブでカバーすることでアシストフックへの固定力を増します。アクションを起こしてもグラグラと揺れることはありません。尚、釣行終わりにはダブルフックは捨てる必要はありません。熱収縮チューブだけを捨て、ダブルフックは再利用することができます。
ワインド用のアシストフックを作ってみよう!
わざわざ、ダブルフックを揃える必要はありません。ダブルフックはトレブルフックを利用することで作ることができます。また、熱収縮チューブでラインアイを覆うだけである程度の固定力を持ったワインド用のダブルフックを自作することができます。