タコは日本全国で食用とされている生き物だ。
料理では、刺身、寿司、煮だこ、酢だこ、おでんの具材に用いられることが多い。
釣り業界では「オクトパッシング」といわれる、タコ専用のルアーを使った釣り方で親しまれているのだ。
タコ – Tako –
日本でも馴染みのあるタコだが、この生物は、高い知能を持っていることはご存知だろうか。
例えば、ビンの中にエサを入れておいて、コルクで蓋をしたとする。
すると、タコはコルクの蓋を外して中にあるエサを取ることができるというのだ。
敵が来た際には、周りにある障害物の色と同化し、自分を保護することができる珍しい生き物だ。
このように、知能が優れているとされるタコだが、エサに関しては意外と貪欲なのである。
すぐに抱きつく癖があり、ある地域では「貪欲な化物」とも言われているのだ。
形を認識することや、問題を学習し解決することができる。例として、密閉されたねじぶた式のガラスびんに入ったえさを視覚のみで認識し、ビンの蓋をねじってえさを取ることができる。また白い物体に強い興味を示す。身を守るためには、保護色に変色し、地形に合わせて体形を変える、その色や形を2年ほど記憶できることが知られている。
タコ|wikipedia
タコの特性と習性から釣りを考える
ご存知の通り、タコは8本の長い足でエサを抱いて、締め付ける。
吸盤が付いている為、エサと判断した時点で、凄い力で締め付けて放さない特性がある。
しかし、少しでも違和感を感じると、周りの障害物に吸盤を付けて固定されてしまう。
その為、フッキングしたと感じたら、海底の障害物から直ぐに引き離す必要性がある。
ここを怠ってしまうと、パワーファイトになってしまい、タコとのやり取りに時間が掛かってしまうのだ。
タコが釣れる季節を考える
タコの食材としての旬の季節は、6月~7月/9月~10月の2つに分けることができる。
そして、一般的にタコの出産時期は、水温の温かくなる「春」〜「夏」にかけて行われることから、
- 出産時期:3月〜5月
- 捕獲時期:6月〜10月
タコ釣りを行うならば”捕獲時期”を目安に釣行すれば良い釣果が出やすい。
6月からは小さな個体が釣れ始め、9月〜10月になるにつれてサイズも大きくなってくる。
寿命は1年と短いが、成長速度は極めて早いのがタコなのである。
タコの食生活からエサを考える
タコは、甲殻類、アジ、サバ、イワシ、二枚貝にとっての最大の天敵ともいわれており、中でも貝類は好んで捕食される傾向にある。
タコは筋肉が発達した生物の為、アサリ、カニなどの甲羅も、簡単に分解することが可能なのだ。
水族館では、世界最大級のミズダコが、同じ水槽で飼われていたアブラツノザメを攻撃し、死亡させた例もある。
しかし、冒頭でも解説した通り、エサに関しては意外と貪欲なところもあり、手羽先、切り身、豚肉、ビーフジャーキーなどといったエサにも食いついてくる。
フナムシでも食いついて為、フナムシを見かけたら、エサ代わりで使用してみて欲しい。
タコは甲殻類や二枚貝にとっての天敵であり、好んで捕食する傾向が強い。獲物に比して体格で勝るタコであれば、触腕が持つ強靭な筋力によって甲殻類の殻を砕き、きつく閉じた二枚貝の殻をこじ開けることができる。
タコ|wikipedia
ルアーでタコを狙ってみる – オクトパッシングとは –
オクトパッシングとはルアーを使ってタコを誘うソルトウォーターゲームの1種である。
しかし、エギング、アジング、メバリングなどに比べるとオクトパッシングは人気がないのも事実だ。
まだまだ、オクトパッシングには知られていない箇所もあり、これから注目を集めるだろう釣り方なのだ。
このオクトパッシングはリトリーブ(タダ巻き)でタコを誘うことが多く、複雑なアクションは不要な為、初心者でも入りやすい釣り方としても有名なのだ。
仕掛けは上の画像と以下の仕掛けの順序リストを参考にして欲しい。
- 道糸(メインライン)とリーダー(フロロカーボン製)を直結する
- リーダーの先端にスナップを結びつける
- スナップにタコ専用のルアーを取り付ける
たった3つの手順だけでオクトパッシングを楽しむことが出来るのだ。
オクトパッシングでメジャーだといわれているルアーについては以下のリンクを参考にして欲しい。
まとめ
いかがだろうか。
知能は優れているのにエサには弱いのがタコといわれる生物だ。
ただし、タコ釣りは禁止されている漁港も存在するので、その地域の禁止項目をチェックしておくことも大切になる。
是非、タコの特性と習性を活かしてタコ釣りを楽しんで欲しい。