ナブラ現象の発生理由 | 海の中の状況とメカニズムを詳細解説

ナブラ現象は大きい魚が小魚を追いかけて追い詰め、その際に逃げる魚達(魚群)が水面を跳ねる現象のことを言います。釣り人からするとナブラは大チャンス。追い詰められた魚の姿を真似ることで大きい魚へと効果的にアプローチすることができます。

では、ナブラそのものはどのようにして発生するのでしょうか。今回、注目するのは、ナブラ現象の発生から海の中の状況について。 ナブラは条件が揃えば発生する可能性の高い現象です。もしも、ナブラを発見したらナブラの発生状況を予測し、ナブラに適した釣り方で釣果を得てみてはいかがでしょうか。

そこで、レポ部では・・・
ナブラ現象の発生理由 | 海の中の状況とメカニズムを詳細解説
をレポートします。

ナブラとは

ナブラは小魚の魚群を餌と捉えた魚が魚群を追い詰めることで起きる一種の海面の現象です。小魚は個体数を維持(守る)するために集団で群れを作ります。この集団を狙った捕食活動が海中で繰り広げられています。小魚の魚群が水面に追い詰められることで行き場を失い、群れは水面に群がります。この時に発生した魚群が水面を飛び跳ねて逃げ回る様子を「ナブラ」と呼びます。

ナブラで釣れる魚達は?

釣りにおけるナブラは「ナブラ撃ち」と呼ばれる釣りの専門用語があるように馴染み深い言葉です。ナブラとは小魚の群れが捕食者に水面に追い詰められるこ...

ナブラのメカニズム

項目[ナブラとは]でも少し解説した通り、ナブラ現象は小魚の魚群を餌と捉えた魚が魚群を追い詰めることで起きます。これは、海の生き物達の捕食活動から生まれる現象で生態系が大きく関係しています。そこで、ナブラの発生理由(メカニズム)に注目します。ステップ毎に詳しく解説していきましょう。

小魚が「魚群」を作る

カツオ、マグロ、シイラ等の中型、大型の魚達の餌はカタクチイワシやアジ、サバ等の小さな魚達です。これらの外洋性の魚達はサンゴ礁や岩場に定着する魚達では無く、常に魚群で回遊を行う魚達で、サンゴ礁や障害物に生息する魚達とは違い、隠れる場所がありません。そのため、お互いの命を残すために常に魚群となって群れで行動しています。

捕食者が小魚を捕食し始める

魚群は小魚の命を多く残す一方、不規則な列を組んで行動しているため、捕食者の目に留まりやすいデメリットを兼ねています。捕食者は魚群を見かけると絶好の餌と認識して小魚を捕食し始めます。

小魚が強大な球形群(ベイトボール)を形成する

捕食者が魚群の小魚を狙い始めると小魚は危機を察知し、強大な球形群(ベイトボール)を形成します。ベイトボールは小魚の防御形態で小魚の群れは捕食されないように丸い大きな塊となって行動を行います。

水面へと追い詰められる

捕食者は対象がベイトボールに変化しても恐れることはありません。群れの片端を啄むように捕食行動を行い、小魚は回避行動を取った後には元のベイトボールへと戻っていきます。そうして、徐々にベイトボールは水面へと誘導されていきます。

ナブラの発生

ベイトボールを保ったまま、水面に着くと小魚には逃げ場がありません。水上を飛ぶこともできませんし、ベイトボールを外れて一匹だけ逃げ出すこともできません。群れを逸れてしまうと捕食者の絶好の餌となってしまいます。それでも、捕食者は手を休めません。水面の位置限界に達した時、水面から先へと逃げようとする行為によって水面にしぶきが飛び散ります。しぶきが飛び散り、水面が波紋を呼ぶ現象を「ナブラ現象」と言います。

ナブラ現象の発生時刻

ナブラの発生時刻は朝・夕マズメが多く、この時間帯は魚の効率の良い捕食時間で、普段、閉じこもりがちな魚達も棲み処から外へと出てきます。ナブラの発生の理由もステップ毎に分かりやすく解説しているので以下のリンクを参考にして頂ければ幸いです。

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ナブラ発生時にお勧めの仕掛け

ナブラが発生した場合は仕掛けを投げてみましょう。ナブラ現象は中型、大型の魚が小魚を追いかけている一つの合図。これほどまでに分かりやすい合図は無いといっても過言ではありません。そこで、ナブラ発生時にお勧めする仕掛けに迫ります。もしも、ナブラを見かけたら以下の仕掛けを組み、ナブラへと仕掛けを投げ入れてみましょう。

ショアジギング

ショアジギングは《中型、大型》青物向けの仕掛けです。メタルジグやトップウォータープラグと呼ばれる魚の形をした疑似餌を仕掛けとして利用します。ナブラでのアタリを確実に仕留めたい方へ向けた仕掛けで太い釣り糸を利用することで大型クラスとも安心してやり取りを行うことができます。

ライトショアジギング

ライトショアジギングは《小物》青物向けの釣法です。メタルジグやプラグと呼ばれる魚の形をした疑似餌を利用した仕掛けをキャストし、青物、根魚を中心に誘います。また、ナブラではフラッシング力の強いスピンテールジグも効果的。スピンテールジグの場合はアクションを行わずともタダ巻きだけでナブラを攻略することができます。

シーバス

ショアジギング用のタックルが無い方はシーバスを利用したタックルを応用することができます。シーバス用の竿の多くは30(g)程のルアーをキャストできるように設計されているのでメタルジグやプラグをキャストすることでナブラを攻略できます。

ショアラバ

ショアラバは陸からタイラバと呼ばれる疑似餌をキャストして真鯛や根魚、青物と広い魚を誘う釣法です。タイラバは30~40(g)程が扱いやすく、オフショアで利用されるシンカーも幅広く利用することができます。また、全体的に重たいルアーを利用できるように設計されているため、メタルジグやプラグのキャストも難なくこなします。

ナブラ用のルアーはコレ!《種類別》

ナブラを狙った釣りでは鉛やタングステンで作られた疑似餌「メタルジグ」や「トップウォータープラグ」を利用します。ナブラを狙った釣りではナブラに届かせる飛距離が最も重要でシンプルに飛距離を出すにはオモリと釣り針が一体化したルアーを使うことが効率的。また、これらのルアーは小魚の姿を真似て設計されているため、周りの小魚に似せて存在感を見せることができます。

トップウォータープラグ

マリア ルアー ラピード F130 B35H トビウオ

表層
ラピードF130

サイズ:130(mm)
重量:30(g)
種類:ダイビングペンシル

ナブラの泡立ちを表現できるダイビングペンシル。ラピードF130は水面で水を切るようにスッスッと動作。直立姿勢から水平姿勢に切り替わるタイミングで水切りを発生させます。この水切りはナブラで発生するしぶきと似たような表現を行うことができ、ペンシルがベイトボールから外れた瞬間に捕食者が群れからはぐれたルアーへと口を使います。

ホッパー

マリア(Maria) ポッパー ポップクイーン F130 130mm 40g キビナゴ B36D 597-684 ルアー

表層
ポップクイーンF105

サイズ:105(mm)
重量:28(g)
種類:ホッパー

ポップクイーンは軟らかめの波動を水面に出すプラグ。初期動作と同時にしぶきを水面に発生させます。最もシンプルにしぶきを表現するならばポップクイーン。また、海面に伝わる波動も大きく、目立つことから他のルアーと比べると圧倒的な存在感を示します。

シンキングペンシル

マリア ルアー フラペン ブルーランナー S115 B13H ブルピンイワシ

表層・中層
フラペンブルーランナー

サイズ:115(mm)
重量:38(g)
種類:シンキングペンシル

フラペンブルーランナーは高速で巻くと激しいしぶき、また、ゆったりと巻くと水面にポツポツとしたしぶきを生むシンキングペンシル。後部のフラップによって左右に振り子のように動作します。水面~水面下50(cm)の魚達を攻略するのに最適です。

メタルジグ

シマノ(SHIMANO) メタルジグ コルトスナイパー イワシロケット 40g JM-C40R 02T ブルピンイワシ

全層
イワシロケット

アシストフック:付属
重量:40(g)
種類:メタルジグ

メタルジグは鉛で作られたルアーです。コルトスナイパーのイワシロケットは30(g)で平均飛距離100(m)を出した飛距離重視のルアー。ナブラはナブラに届かせることが最優先です。プラグやペンシルでは空間を含む構造上、メタルジグよりかは飛距離が劣ります。イワシロケットは鉛そのものなので飛距離が良く出て、ナブラを逃すことはありません。

ナブラを狙えば釣果アップ!

ナブラ現象は珍しい現象です。ナブラは捕食者が小魚を追いかけている姿を釣り人が目視で判断できる唯一の現象。もしも、ナブラに遭遇した時には欠かさず、そのナブラを目掛けて仕掛けを投げてみましょう。きっと、大きい魚がヒットするはずですよ!

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