今やライトショアジギングは立派な釣法の一つ。メタルジグを始めとした様々なルアーを駆使し、人間の生活圏に近い環境から、青物、根魚、フラットフィッシュ等の魚達を釣り上げるライトショアジギングは若者を始めとした若い年代から高い支持を得ています。
また、ライトショアジギングが流行するにつれて竿の数も増えています。各メーカーが挙ってライトショアジギング用に考案した竿は今や30種類を超えるほど。初めてライトショアジギングにチャレンジしようとお思いの方は竿の選択にお悩みではないでしょうか。
そこで、ライトショアジギング専用に開発された竿を集めてみました。人気モデルの存在と初心者の方が分かりやすいように竿の特徴と選び方を説明しています。もしも、ライトショアジギング専用の竿をお探しの方は注目する竿を選択し、魚達を狙ってみてはいかがでしょうか。
もくじ
ライトショアジギングとは
ライトショアジギングは中型、大型青物を主旨とした上で近海の様々な魚達を釣るソルトウォーターゲームの一種。ライトショアジギングはショアジギングの派生で、ショアジギングよりも軽いルアーを利用し、そのためにタックルも細分化されています。
ライトショアジギングはショアジギングの派生
ライトショアジギングはショアジギングから派生した分野です。ショアジギングが60(g)以上のルアーを扱うのに対し、ライトショアジギングでは30~60(g)程のルアーを利用します。ただし、あくまで目安で、竿による性能、硬さによって扱える重さは変化します。
ライトショアジギングの竿の特徴
ライトショアジギングの竿の特徴は大きく四つ。一つ目は30~60(g)程のルアーを投げられる耐久性。二つ目はルアーにアクションを伝えるための張り。三つ目は飛距離に貢献するしなり、長さ。四つ目は青物を想定したパワーです。それぞれについて注目します。
30~60(g)を扱える
ライトショアジギングでは30~40(g)のルアーを多用します。また、60(g)程のルアーを扱える竿も登場しており、ライトショアジギングの分野では中距離向けのルアーを利用できるようにM~MH、Hクラスまでの硬さが利用されています。その中でも圧倒的に多いクラスはMH(ミディアムハード)とH(ハード)クラス。これらのクラスは重量級のルアーの扱いに適し、ルアーの重さが加わることでしなりが増すため、振り子の原理によって、より遠くへとルアーを飛ばすことができます。
ルアーへと伝える力「張り」が必要
ライトショアジギングではジャークと呼ばれるアクションを多用します。このアクションを行うことでルアーが生きた魚のように動くわけですが、竿が柔軟すぎるとルアーに伝わる力が弱まるため、ノペッとしたアクションに。しかし、竿にある程度の張りを与えることでルアーへと伝わる力が強まり、ルアーをキビキビと動かすことが可能になります。
飛距離を出すためのしなりと長さ
ルアーの飛距離に貢献するのは大きく二つ。それは、竿自体のしなりと長さです。竿が硬すぎると竿自体にしなりが加わらず、跳ね上げるようなキャストに。逆に柔らか過ぎるとルアーの重さに負けてしまうために遠投することができません。キャストする際にルアーの重みによって程よく竿がしなり、そのしなった竿が元に戻ろうとする反発力と前方へと向けられたルアーの力が加わった時に飛んでいきます。また、そのしなりを得るためには竿の長さも必要でライトショアジギングでは8.5~10.0(Ft)程の長めの竿を利用します。
大型青物との力比べ
ライトショアジギングの主旨は青物。もちろん、様々な魚種が釣果として寄せられていますが本命と呼ばれる魚は回遊魚の存在、つまり、メッキやサゴシ、イナダなどの青物です。また、中型に位置するルアーを多用するだけに大型青物の釣果も寄せられています。青物とのやり取りを想定して強く、粘りのあるパワーを持った竿が利用されています。
ライトショアジギングの竿の選び方
ライトショアジギングに向けた竿を選ぶ基準。それは、竿のカッコよさ、軽さ、丈夫さなど人によって様々です。しかし、ライトショアジギングを始めようとお思いの方は、初めての竿には、どの竿を選べば良いのか分かりませんよね。そこで、入門者の方におすすめするライトショアジギングの竿の選び方を紹介します。
扱うジグの重さを決める(小型ジグ or 中型ジグ)
ライトショアジギングで利用するメタルジグの大きさを決めます。20~30(g)程の小型ジグをメインとして利用する予定の方は小型ジグが軽快に扱えるMAX40(g)程の竿を選択します。40~50(g)程の中型ジグをメインとして利用する予定の方は中型ジグが軽快に扱えるMAX60(g)程の竿を選択するようにします。
釣りを楽しむ環境を決める(竿の長さ)
ライトショアジギングではサーフ、磯などの遠投が必要な場所、また、堤防や漁港、防波堤などのある程度の水深が期待できる場所とでは選択する竿の長さが異なってきます。それぞれの環境での竿の長さの選び方に注目していきましょう。基本的にはサーフ、磯は長い竿を、防波堤、波止、堤防などの釣り場では希望に沿って選択します。ナブラ撃ちを考慮する場合はより沖合へと遠投できるように長い竿を選択するようにします。
手前が浅い水深の場合
サーフ、磯場などの手前の水深が浅いポイントで利用する場合は9.6~10(Ft)程のロングロッドの選択をおすすめします。竿が長ければしなりが利くため、より遠くへと飛ばすことができます。長い竿を利用すると遠くで発生したナブラに届かせることもできます。より広い範囲を探ることができるため、ライトショアジギングでは竿の長さは重要です。
水深が確保できる場合
- 8.6~
サーフとは違い、船が止まるために水深が確保されたポイント(岸壁、漁港など)、また、防波堤、堤防などの人工的に作られた場所ではある程度の水深が期待できます。そのようなポイントでは無理に長い竿を利用する必要はありません。ただし、ナブラを想定する、また、沖に向けて少しでも遠投したい方は長めの竿を選択するようにします。
メインライン(PEライン)の適応サイズをチェック
ライトショアジギングではPEラインを道糸として利用します。実は、竿には推奨するPEラインのサイズが竿毎に決定されています。これは、あくまで推奨という形で範囲内(例:1.0~3.0号)というように範囲で決定しており、この範囲以上で利用してしまうと飛距離が低下する、また、絡みやすくなるなどのトラブルが発生する可能性が高まります。スーパーライトショアジギングにオススメする道糸のサイズは1.0~2.5号まで。基本的なラインシステムだと1.0~1.5号までを多用するため、この範囲を満たす竿を選びましょう。
ライトショアジギングの竿との違い
極端な話、少しだけ、ライトショアジギングの楽しさを体験してみたい、とお思いの方であれば、ライトショアジギング専用の竿を選ぶ必要はありません。お持ちの竿がキャスティング用の竿、且つ、扱うルアーの範囲を満たしていれば、その全ての竿を応用することができます。しかし、より専門的な竿を選ぶことは、その専門分野における大事な役割を担い、気付かなくても釣り人のサポートをしてくれています。よくライトショアジギングに応用できる竿としてシーバス、エギング用の竿が話題にあがります。そこで、ライトショアジギング専用ロッドとのそれぞれの竿の違いに注目していきましょう。
シーバス用の竿との違い
シーバス用の竿は扱えるルアー30(g)付近を想定して作られています。対して、ライトショアジギングの竿では40、50(g)付近とかなり重たいルアーを取り扱うことを想定として設計されています。また、ライトショアジギングの竿はシーバス用の竿と比べるとブランクスが厚く作られているため、中型の青物クラスでもやり取りを行うことができます。
エギング用の竿との違い
エギング用の竿は竿の硬さによる細分化がされています。例えば、ポピュラーなMLクラスであれば6~20(g)程のエギ。また、Mクラスは10~25(g)のエギ。MHクラスは15~33(g)程のエギ。ライトショアジギングの竿との大きな違いはクラス分け。40、60(g)程のルアーを扱うことはエギング専門に設計されたMHクラスでも難しいのが現状です。また、エギング用の竿はファストテーパー(先調子)が多く採用されています。反対にライトショアジギングはレギュラーテーパー(胴調子)です。ライトショアジギングの竿は、より重たいルアーの扱いに適し、大物との粘り強いやり取りを楽しむことができます。
ライトショアジギング専用ロッド10選
ライトショアジギング専用の竿は多く産出されています。そこで、ライトショアジギング専用ロッドを集めてみました。ここで注目するのはライトショアジギングの性能に相当する竿。また、人気モデルを厳選した上でお伝えしていきます。もしも、ライトショアジギングの専門ロッドをお探しの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
ライトショアジギングの初めての竿を選んでみよう!
ライトショアジギングはショアジギングから派生した釣法です。タックルを選ばなければショアジギングに開発された竿でも十分に楽しめます。しかし、ライトショアジギングよりも重量級のルアーを利用するショアジギングの竿では張りが強いため、アクションする際にアクションをする度に水面からルアーが飛び出したり、軽いルアーの飛距離が出せない、また、扱いにくい等のトラブルに見舞われます。専用ロッドは、その釣法用として開発されて調整されているため、よりゲーム性を求める方には強くオススメします。