釣りをする上で、大物に出会う機会が多い人は頻繁に利用するライディングネット。逆に、大物へと出会う機会が少ない方は使用することがありません。ただ、一つ言えることは釣行の数が多い人は必ずライディングネットを利用する機会があるということ。
釣りをしていれば不意の大物に出会うことは必ずあります。その時に、逃すか、釣り上げることができるかは釣り人の腕だけではありません。海面から陸に上げるまでに抜き上げという行為があるからです。
大物と戦った後の釣り糸はダルダル。負荷が掛かり、ボロボロになっていることでしょう。そんな時に便利なのがライディングネットです。
ライディングネットは水面で魚を取り込み、陸へと上げることができる便利な釣具。ライディングネットを利用することで他の釣具の負担を軽減し、ライディングネットの力で安全に陸に大物を上げることができるでしょう。
今回、注目するのは、ライディングネットのおすすめと釣り場に合った長さの決め方について。ライディングネットの必要性や種類に触れた上で紹介していきます。
もくじ
ライディングネットとは
ライディングネットとは魚を安全に陸に上げるための道具のこと。ライディングネットのパーツは大きくフレームと網、ポールの三つに分けることができます。伸縮可能なポールを手で操り、フレームと一体化した網へと魚を入れます。そうすることで、竿や糸、リールに負担を掛けずに陸へと魚を上げることができます。
ライディングネット(タモ網)の必要性
ライディングネットは竿の性能に満たない魚を陸に上げる際に利用されます。小魚を陸に上げる場合は竿の性能にのみ頼って陸に上げることができます。しかし、大物が掛かった時に陸に上げようとすると竿が折れてしまいます。また、魚の重さに耐えきれずに糸が切れてしまうことでしょう。ライディングネットを利用すれば大物でもライディングネットに負担を掛けることで竿や糸へと掛かる負担を軽減し、陸へと上げることができます。
ライディングネットの長さの選び方
ポイント | 足場の高さ | タモ網の長さ |
漁港 | 低い | 3~4(m) |
堤防 | 基本 | 5~6(m) |
磯 | 高い | 6~9(m) |
砂浜(ウェーディング) | 無し | 40~70(cm) |
大は小を兼ねるという言葉があります。ライディングネットの場合もその言葉通りで長い程に環境への対応幅が広がり、防波堤や漁港を始め、足場の高い堤防でも利用することができるようになります。しかし、ライディングネットが長い程、価格が高くなり、また、ライディングネットそのものが重くなります。取り返し、取り回しを良くするという面では釣り場に沿った長さのライディングネットを選ぶ方が利口でしょう。
漁港
- 4メートル
いつも行く釣り場が漁港であればライディングネットは短めの物でも構いません。というのは漁港は漁に出るために必要な物資を供給する場所ですので荷物を下したり、乗せたりする必要があります。つまり、足場は低めに作られていることが多く、大型の船が停泊する岸壁でもない限り、ライディングネットは4~5(m)程の物で大丈夫です。
堤防
- 5メートル
- 6メートル
- 7メートル
悩まれがちなのが堤防です。水面までの距離が長い物から短い物と様々で、その長さは堤防によって変わります。また、堤防の先にテトラ帯や岩場が設けられた場合もあるだけに一概に長さを決められません。一般的な堤防であれば5~6(m)程、足場の高い堤防であれば7(m)程のライディングネットを選択すれば心配はありません。
磯
- 5メートル
- 6メートル
- 7メートル
一般的な磯といえば陸に繋がる地磯、また、渡し船で渡る沖磯です。両方ともキケンな足場であることが多く、足場の低い地磯であれば3(m)程の物で事足りる場合もあるだけに堤防と同じく、一概に長さを決められません。一般的な地磯であれば5~6(m)程、沖磯の場合は足場が高い場合が多いため、7(m)程の長さが必要だと考えておきましょう。
ライディングネットの種類(フレーム形状)
ライディングネットには大きく分けて二つのフレーム形状があります。一つは丸形のフレーム形状、そして、二つ目はオーバル型のフレーム形状です。丸形のフレームは一般的なフレーム形状(万能型)として知られ、多くの釣り人が利用する形状です。オーバル型は大物を取り込みやすいように工夫された形状。大型の青物やタイ等の40(cm)以上の魚をすくうようにしてライディングネット内へと収めることができます。
丸形
一般的なフレーム形状として知られているのは丸形のフレーム形状です。魚の頭が入ると丸形のフレームを辿り、真ん中に滑り込むようにスッと入ってくれます。また負荷が均一に枠へと掛かるため、強度が高いメリットを持っています。一番、流通しているフレームですのでフレームの大きさも様々な物が用意されています。
オーバル型
オーバル型は楕円形(oval)に似た形状のフレームです。大型の魚をフレーム内に投入しやすいように先端が広く設計されています。先端のフレームに魚の頭を入れるとスッと滑り込むようにライディングネット内へと投入されます。
フレームの大きさ【サイズの選び方】
フレーム直径(cm) | 《安心》魚のサイズ(cm) | 《限界》魚のサイズ(cm) |
30 | ~40 | 50~ |
35 | ~45 | 55~ |
40 | ~50 | 60~ |
50 | ~60 | 70~ |
フレームが大きい程、魚を網に入れる際にはスッと入っています。フレームから網を辿り、吸い込まれるように入っていくので大物を釣り上げる予定の方は迷わずに大きいフレームを選択するようにしましょう。ただ、フレームの大きさが釣り上げた魚の直径より小さくてもネットに奥行があれば入ります。フレームの直径が40(cm)でも50(cm)のサゴシ、ナギサイズでも少しタモ網に入れるときに苦労しますが入れることはできます。
大は小を兼ねる!悩んだら大きいタモ網を選ぶ!
ポイント | タモ網の長さの目安 |
漁港 | 4(m) |
堤防 | 6(m) |
磯 | 8(m) |
釣り場が定まらない方、また、限定した釣り場だけでなく、他の釣り場でも釣りを楽しみたいとお思いの釣り人も居ると思います。そのような場合は “大は小を兼ねる” という言葉に従うのも一つの手。釣り場について「長さが足りなくて使えない・・・」状況に陥るよりも、釣り場で利用できるように少しでも長い物を選択するのも良いと思います。
ライディングネットのおすすめ15選
様々なライディングネットが開発、産出されています。これから注目するのは、様々な特徴を持ったライディングネットの数々。おすすめのライディングネットを厳選し、そのライディングネットの特徴に触れた上でご紹介していきましょう。
ライディングネットで大物に対処しよう!
ライディングネットを利用すれば安心できるというのは、何も大物を取り込むことだけに限りません。竿、リール、釣り糸・・・、他の釣り具に負担を掛けずに大物を安全に取り入れることができる多大な影響力は縁の下の力持ち。ライディングネットは一つの保険でもあるのです。もしも、ライディングネットをお持ちで無い方は、この際に釣り場に沿ったライディングネットを選び、大物の保険を備えた釣行を楽しんでみてはいかがでしょうか。