このように思ったことはないだろうか。
- 市販で販売されているような綺麗なアシストフックを作ってみたい
- 自宅でアシストフックを安価で製作したい
このように感じたときには、ロングニードルを使って、アシストフックを作成する方法をお勧めする。
もくじ
用意するもの
生産コストを極力削減するため、できる限り、自宅にあるものを使って作成していきたい。
必要なものは以下の7つだ。
- プレスリング(溶接リング)
- 熱収縮チューブ(2.5mm)
- 瞬間接着剤(ジェルタイプ以外)
- 真鯛王(13号) or ヒラマサ・ブリ王13号
- アシストライン(Shaut!80lb)
- ロングニードル(KOMO)
- PEライン(任意のサイズ)
ドライヤー・ハサミなどの小道具は家庭にあると判断して上記には記載していない。今回使うPEラインのサイズは”2号”だが任意のサイズでも構わない。瞬間接着剤はジェルタイプは止めておくことが大切だ。一般的に使われている「透明でサラサラしている瞬間接着剤」を推奨する。ジェルタイプの接着剤だと厚みができてしまうからだ。
アシストラインの作成
この項目で使用するものは4つ。
- アシストライン(Shout!80lb)
- 真鯛王(13号) or ヒラマサ・ブリ王13号
- ロングニードル(KOMO)
- プレスリング(溶接リング)
ロングニードルに関しては、アシストフックを作成するときに使う専用のものを選択してほしい。
裁縫などに使うロングニードルでは、工程途中で作業がしづらくなるからだ。
針(フック)ついては、真鯛王(13号) or ヒラマサ・ブリ王(13号)をお勧めしている。
アシストラインを好みの長さにカットする
アシストラインを2つ折りにして、好みの長さにカットする。
アシストフックを装着するメタルジグと一緒に考えて設定すると良い。
メタルジグの「頭」に合わせたい場合は、短めに設定する。
「腹」に合わせたい場合は、少し余裕を持った長さにカットすれば良いだろう。
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アシストラインの中の芯を取り除く
アシストラインの先端をほぐして”中の芯”を取り除く。
取り除いた”中の芯”は、アジングなどのアシストフックに使用することが出来る。
勿体無いので、捨てずに取っておいてほしい。
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ニードルを使ってアシストラインの半分まで通して貫通させる
ニードルを使って空洞がある方のアシストラインに通す。
2つ折りにしたアシストラインの中心まで通すことができたらそのまま貫通させる。
ロングニードルが折れないように、無理をせず貫通させよう。
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プレスリングをセットしてロングニードルを引く
ニードルを通していないアシストラインに”プレスリング(溶接リング)”をセットする。
次にロングニードルの先端(円の部分)に、アシストラインの先を”5mm”ほどセットする。
この状態でロングニードルを引くと、アシストラインの完成となる。
ロングニードルを引く際は無理をしてはいけない。無理をしてしまうとニードルが折れてしまうからだ。コツとしては左手でアシストラインを持ち、右手でニードルをネジりながら入れると上手に入る。入り口が詰まっている場合もあるので、爪を使って入り口を広げてみよう。
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アシストフックの作成
この項目で使用する道具は以下の通りだ。
- アシストライン+プレスリング(作成したもの)
- 真鯛王(13号) or ヒラマサ・ブリ王13号
- PEライン(任意のサイズ)
- 瞬間接着剤(ジェルタイプ以外)
- 熱収縮チューブ(2.5mm)
ドライヤーを用意しよう。熱収縮チューブはドライヤーの熱によって収縮させる。ライターだとPEライン・アシストラインが燃えてしまう可能性もあるからだ。
針(フック)の先端からアシストラインを貫通させる
針(フック)の先端から、アシストラインを余裕を持った長さで貫通させる。
プレスリングから見て、アシストラインが側面になるように、針(フック)を貫通させると綺麗な仕上がりになる。
貫通したら”チモト”までアシストラインを持っていく。
このときのアシストラインの向きは、針(フック)の内側でも外側でも構わない。
内側の場合は少し張りのあるアシストフックに出来上がる。
外側の場合はしなやかなアシストフックになるだろう。
ハリスが付く部分、すなわち、針の根本に位置する箇所。
チモト|レポ部
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PEラインをグルグル巻きにする
PEラインを巻いていく作業に移る。(このとき、PEラインの端糸を長めに取っておくとよい)
最初は、上の画像のように”チモト”に丸結びを2.3回繰り返して、キツく固定しておく。
PEラインの本線で巻いていくわけだが、このときに端糸(余りの糸)を水平にして絡めて巻いていくことが大切だ。
最後は、枠線を絡めた状態で丸結びを2.3回繰り返し、カットして終了となる。
PEラインはキッチリとアシストラインを埋めるように巻いていこう。細めに巻いていくことを頭に入れておいてほしい。太く巻き過ぎると”熱収縮チューブ”が入らなくなるので気をつけよう。反復 or 1往復を目安に、PEラインを巻くと良いだろう。
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瞬間接着剤をPEラインの上から塗る
瞬間接着剤は、ジェルタイプのものは避けよう。
ジェルタイプは厚みが出来てしまい、仕上げで使う熱収縮チューブが入らなくなるからだ。
必ず”一般用の瞬間接着剤”を使って、薄く塗ることを心掛けることが大切だ。
結び目にある”余った糸”も瞬間接着剤で平べったくなるように引っ付ける。もちろんベタ塗りは禁物だ。厚みが出ないように薄く塗っていこう。
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熱収縮チューブをカットして針(フック)側から入れる
熱収縮チューブをPEラインで覆った長さにカットする。
針(フック)側から入れて、そのままPEラインとアシストラインを覆うようにカバーしよう。
瞬間接着剤が完全に乾いた状態で熱収縮チューブを入れよう。針(フック)のカーブ部分で引っかかる場合はネジりながら入れるといい。
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熱収縮チューブにドライヤーを当てて収縮させる
最後に熱収縮チューブにドライヤーを当てて、密着(収縮)させて完了となる。
こうすることで、タチウオなどの歯の鋭い魚から”結び目を保護”することが出来るのだ。
何より見た目も綺麗に仕上がるので、熱収縮チューブで覆うことをオススメしたい。
ドライヤーを当てる場合は、遠くから徐々に近づけてほしい。いきなり近くからドライヤーの高熱を与えてしまうと”PEライン・アシストライン”が傷んでしまう場合があるからだ。
まとめ
いかがだろうか?
熱収縮チューブのサイズは”2.5mm”を選択してほしい。
大きいサイズの熱収縮チューブだと、厚みができてしまい、不格好になってしまうのだ。
慣れてくると5分もかからないので、是非試してみてほしい。
がまかつ(Gamakatsu) ヒラマサ・ブリ王 13号 金
道具を購入するのは面倒くさいし、もっと安くでアシストフックを製作したい!と思われる方のために、レポ部では”コストを極力抑えたアシストフックの作成方法”についても解説している。
興味のある方は、以下リンクよりお越しください。