カニ釣りの基本と基礎 – Crab Net Fishing –

カニ釣りのキャステイング仕掛け

小さい頃の遊びといえば「カニ捕り」だが、手掴みで捕獲することが多かったのではなかろうか。

近年では、キャスティングのできる”カニ捕り用の網”も製品化されており、防波堤、波止、岩場などから竿(ロッド)を使って、気軽にカニ釣りを楽しむことができるようになった。

キャスティングすることで、手が届かない場所へと網を落とすことができたり、沖に居る大きいサイズのカニをロッドを使って捕獲することができるのだ。

そこで、レポ部では・・・
カニ釣りの基本と基礎 – Crab Net Fishing –
をレポートしたいと思う。
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カニ釣りの仕掛け

幼少期の遊びの代表格のカニ捕り。

主なターゲットは「イシガニ」「ワタリガニ」と呼ばれるワタリガニ科の1種である。

カニのエサとなる袋をキャストして、防波堤、波止、岩場などの釣り場から釣り上げる方法がカニ釣りだ。

針(フック)を必要とせず、エサ袋の側に付いているカニ用の網(アミ)に絡まったカニを捕獲する。

たったの2ステップで仕掛けを作ることができる為、入門者でも入りやすい釣り方だといえる。

  1. 道糸(メインライン)の先に「スナップ付きサルカン」を装着する
  2. スナップ付きサルカンの先に「カニ釣りの網(市販品)」を装着する

カニ釣りの網は自作するか、市販で販売されているカニ網(投げ用)を購入して欲しい(後述)。

Wanted!!
カニの強烈なハサミは手を痛める可能性がある。十分に気をつけて網に引っかかったカニを外して欲しい。イシガニ、ワタリガニ、ヒラツメガニ、モクズガニは国内の食材としても有名で、身は柔らかく、とっても美味しい。小さい個体は、味噌汁のダシ、唐揚げに使用されるのが一般的だ。

カニの釣れる季節

カニ釣りの対象となる5つのカニの産卵時期は「春〜夏」にかけて行われる。

大きいカニを捕獲するなら産卵の季節を目安に釣行すれば良い釣果に恵まれやすい。

対して、秋〜冬は、春の産卵時期に備えて冬眠する雌(メス)も多くいる為、安定した釣果は得ることができないのだ。

産卵の季節 生息地
イシガニ 春〜夏 浅瀬、障害物、岩礁近くの砂泥底、防波堤、汽水域など
ワタリガニ 春〜夏 砂泥底に生息、内湾の水深30m前後の浅瀬など
モズクガニ 春〜夏 河川の淡水域(夏〜秋)、河口・海域(秋〜冬)など
ヒラツメガニ 春〜夏 波打ち際から水深20mの浅海域、岩陰など
タイワンガザミ 春〜夏 内湾の水深15m-50mの泥底、砂底など

カニ釣りの理想の季節も魚の季節と同じく「5月から11月」までといえる。

夜になるとカニ達は活発にエサを探し求める為、カニ釣りの適した時間帯はナイトゲームが基本となる。

「春」〜「夏」の水温の温かい季節、そしてカニが活発になる「夜」を目安に釣行して欲しい。

カニの釣れる場所

カニ釣りでは「防波堤」「岩場」「テトラ」など、幅広いエリアが対象となる。

今回、解説している仕掛けは、竿(ロッド)を使用してキャスティングすることが可能だ。

項目「カニの釣れる季節」のリストを参考にして、その範囲内でキャスティングして欲しい。

カニ釣りでの場合は沖へキャストしたからといって大きい個体が釣れるわけでもない。

しかし、様々な範囲を探ることができるカニ釣りでのキャスティングの仕掛けは、視覚、嗅覚などの様々な点において有効だともいえる。

その他、以下の条件が揃うほど素晴らしいポイントになり、釣れる確率が高まることは間違いない。

  • 障害物の多い場所
  • 潮が集まる場所
  • エビ、小魚、貝類、ゴカイなどのエサが存在する場所

ガザミ(ワタリガニ)は、砂にもぐって目だけを砂の上に出してじっとしていることが多い為、砂場も好ポイントといえる。

カニの天敵はサメやエイ、タコなどの肉食生物だ。

これらの生物が居る場所では岩場などの障害物に隠れている場合も多い為、釣れる可能性はグッと低くなる。

ポイントを変更するか、カニの動きが活発となる「夜」を待ってから釣行して欲しい。

釣りのターゲットとなるカニは以下の5種類だ。

イシガニ

photo by:イシガニ

photo by:イシガニ

ワタリガニ

モズクガニ

ヒラツメガニ

タイワンガザミ

竿(ロッド)の選択

カニ釣りで使用する竿(ロッド)は「遠投磯竿」「投げ竿」「船竿」を使用することが多い。

30号ほどの重さを持ったオモリをキャストする為、柔らいロッドはカニ釣りに適していない。

重要なのは投げる錘を想定してロッドを選択することだ。

30号の錘をキャストするならば、錘負荷(30号)をクリアしているロッドを、20号の錘をキャストするならば、錘負荷(20号)をクリアしているロッドを選択する必要がある。

長さ 8.0フィート〜9.0フィート 手返しが良い(8.0フィート)、遠投性を求める(9.0フィート)
パワー MHクラス〜Hクラス カニの重さに対応する硬さ
錘負荷 20号〜30号 投げる錘に合わせる
価格 6000円〜 ある程度に粘りがあるロッド

カニ釣りは、魚のように引きのある釣りではない為、そこまで深く考える必要は無い。

オモリをキャストでき、2.3匹のカニを回収することができるある程度のパワーを持っている竿(ロッド)を選択して欲しい。

リールの選択

カニ釣りは、10分毎にカニ網を回収するといった作業的な釣り方でもある。

魚のような引きもない為、ドラグ性能も重視する必要性は無い。

以下のリストを参考にしてリールを選択して欲しい。

品番 2500番〜3000番 標準サイズ
自重 軽いもの 疲労を軽減
糸巻き量 80メートル巻けるもの(太めのライン) 切れない太さ
ギアタイプ ノーマルギア/ハイギア どちらでもok
価格 2000円〜 頑丈でパワーのあるもの

カニが2.3匹掛かることを想定して、カニの2.3匹の重さに耐えられるパワーのあるリールを選ぶのが理想だが、3000円ほどのリールでも問題なくカニ釣りができている。

巻いてくるだけの釣り方の為、そこまでリールにこだわる必要は無い。

カニ釣りの釣り方

カニ釣りでの釣り方についてマスターしておこう。

  1. カニ網をセッティングしたタックルをキャストする
  2. 海底(ボトム)に着底したら糸ふけを取って1〜2シャクリする(周辺にエサの匂いを広める)
  3. 10分〜15分ほど待機する
  4. 竿(ロッド)を引き上げて網にカニが引っ掛かっているかを確認する

シャクリとは、周辺にいるカニにエサの匂いを広めたり、エサの存在を知らせる為に使用されるアクションだ。

このアクションをすることで潮の動きによってカニがエサへと誘導される。

カニ釣りで釣果を出すにはカニの嗅覚、視覚を利用することも大切だ。

カニ網はロッドを立てて、素早くリールを巻いて回収する。

ロッドを下ろした状態で巻いてしまうと、海底を引きずって網を回収することになってしまう為、根掛りの原因ともなるのだ。

水平状態のロッドを45度の角度まで大きく振り上げ、糸ふけを取りながら水平状態へと戻す一連の動作を1シャクリといわれている。

シャクリ|レポ部

カニ網

カニ網とは「エサを入れる網」「カニを引っ掛ける網」「錘」が1つの仕掛けになった物だ。

20号、25号、30号が市販品で製品化されている。

竿(ロッド)のスペックを参考にしながら、錘負荷の範囲にあったカニ網を選択して欲しい。

網投カニアミ20号

SANNA(サンナー) 投カニアミ 25号 063270

SANNA(サンナー) 投カニアミ 30号 063287

Wanted!!
投げカニアミに使用されているエサ袋はカニのハサミによってボロボロになりやすい。みかん袋を使うことでエサ袋の代用が可能だ。100均でもみかん袋は販売されているので、別途で購入しておくことを推奨する。

食べたら危険 – Poison crab –

カニ釣りは毒のあるカニも釣れてしまう可能性もある。

日本に生息している毒カニは「スベスベマンジュウガニ」「ウモレオウギガニ」「ツブヒラアシオウギガニ」の3種類が有名である。

触るぶんには問題はない、ただ、筋肉、内臓などに有毒成分が含まれている為、食べてしまうと死亡してしまう可能性がある。

過去にも死亡したケースが日本で報告されている為、非常に危険なカニ達なのである。

画像とシッカリと頭に入れておいて欲しい。

スベスベマンジュウガニ

ウモレオウギガニ

ツブヒラアシオウギガニ

まとめ

いかがだろうか。

地味な釣り方としても有名だが、網をキャストして釣り上げる釣法はカニ釣りだけではなかろうか。

カニの中には危険種が存在する為、怪しいと感じたカニは食べない方が賢明だ。

危険種について勉強したい方は以下のリンクを参考にして欲しい。

カニの特性と習性から釣りを考える - Crab Fishing -
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